Apache Hadoop(以降Hadoop)は、汎用的なPCを数台〜数千台まで束ねたクラスタを構成することができます。高い耐障害性があり、正しく構成されていれば多少のノードが障害を起こしてもほとんど影響ありません。一方、運用台数が増えるに従い、システム管理者の負担も増加します。Cloudera Managerは、そんなHadoopのシステム管理者のための強力な運用管理ツールのひとつです。これからHadoopを導入しようという方だけではなく、既にHadoopを運用している方にもきっと役立つことでしょう。
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Cloudera Managerの種類
Cloudera ManagerはHadoopの運用管理ツールです。新しくHadoopを導入するだけではなく、設定、管理、監視など、非常に多くの機能があります。
現時点では、無料で利用できるCloudera Standardと、サブスクリプションモデルで提供している有償のCloudera Enterpriseの2種類が提供されています。2013年6月にリリースされたCloudera Manager 4.6から、従来有償版でのみ提供されていた機能の大部分が無償版でも提供されるようになり、より多くの方にご利用いただけるようになりました。
それでは、Cloudera Standardで提供しているCloudera Managerを使ったHadoopの運用管理についてみていきましょう。
なお、Cloudera StandardとCloudera Enterpriseとの機能比較は以下の表をご覧下さい。

また、追加製品として Cloudera Navigator というデータ管理製品を用意しています。
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- この記事の著者
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川崎 達夫(カワサキ タツオ)
Cloudera株式会社
エデュケーションサービス
マネージャー兼シニアインストラクター2011年よりClouderaに勤務し、日本でのHadoop研修ビジネスの立ち上げに従事。従来よりOSSに強い関心を持っており、前職のRed Hat社ではカーネルインターナルやデバイスドライバ、パ...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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