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徹底解説!IBM DB2 10.5

BLUアクセラレーション高速処理のひみつ

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みなさんこんにちは。日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリングの白井です。前回の第2回に引き続き、今回もまた、BLUアクセラレーションの解説を引き続き担当します。よろしくお願い致します。前回は、BLUアクセラレーションの登場の背景や、BLUアクセラレーションの価値について解説しました。どのようなクエリーが実行されるのか、事前予測することが難しい環境でも、特別なチューニングを施すことなく、安定したクエリー性能を確保できる、というBLUアクセラレーションの価値をご理解頂けたと思います。 また、アナリティクス処理に最適化されたBLUアクセラレーションの処理エンジンは、従来型のDB2の処理エンジンと統合されており、既にDB2を利用しているシステムであれば、従来からのアプリケーション資産や、運用管理のためのスキル等を、すべてそのまま活用できる、という点にも言及しました。第3回目の今回は、いよいよBLUアクセラレーションの高速処理の秘密について解説します。 

BLUアクセラレーションの高速処理を支えるテクノロジー

 BLUアクセラレーションの高速処理は、表面から見えないものも含め、数多くのテクノロジーによって支えられています。 それらは、以下の通り、主にデータベース管理システム(DBMS)の実装上の工夫によるものと、ハードウェアに対する最適化によるものがあります。

 (1) DBMSの実装上の工夫によるもの
  カラム・オーガナイズ表
  データ・スキッピング
  データ・スキャンに最適化されたメモリー・キャッシング

 (2) ハードウェアに対する最適化によるもの
  マルチコア並列処理
  パラレル・ベクトル処理
  ハードウェアに最適化されたデータ圧縮技術

 各テクノロジーをひとつずつ順番に見ていきましょう。

次のページ
DBMSの実装上の工夫による高速化

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この記事の著者

白井 徹哉(シライ テツヤ)

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
コンサルティングITスペシャリスト 1992年日本IBM入社。1995年からDB2の技術サポートを担当し、最新技術の紹介や、それらを活用した先進プロジェクトの支援を社内外で幅広く実施。昨年の東京マラソン完走以来、ランニングを静かに継...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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