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2022年6月28日(火)13:10

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リーンの本質-プロセスコンサルタントが語る、リーンスタートアップの本質とプロセスの功罪

新規事業の「失敗パターン」と「ジレンマ」-プロセスを“目的化”させないリーンスタートアップ


 2012年の日本語版出版を機会に認知が広がっている「リーンスタートアップ」。その本質を「プロセスコンサルタント」であり、実際に数々の企業への導入支援を行っているコンサルタントがお伝えする本連載。書籍を読んで頭では概念を理解していても、どのように導入を成功させ、事業の実績につなげていくことが出来るか分からない、というみなさんを対象にお送りします。第一回目の今回は、多くの方が導入に失敗する理由である「プロセス」と「メソッド」のジレンマがテーマです。熱心に新規事業に取り組む組織がなぜか陥る典型的なパターンを解説します。

本連載筆者による『リーンスタートアップ実践講座[基礎編]』
企業での新規事業をスピード感をもち、正しく運用する組織を構築する
   

新規事業を立ち上げる際に要求されるのは、品質や完全性ではなく「スピード」です。リーンスタートアップの原点は、「トヨタ生産方式」の考え方で、これをどのように新規事業開発のプロセスに適用していくかを徹底的に解説します。作業単位を小さくすることでチーム全体の速度を飛躍的に向上させるリーンなプロセスは、すべての管理者にとって必須スキルと言えます。

 

日時:12月9日(月) 10:00~17:30 (受付開始9:30~)

受講料:33,000円(税別)/34,650円(税込)

会場:株式会社翔泳社(東京・四谷三丁目)

お申込・詳細 ⇒ こちら

なぜ新規事業は失敗するのか-事業開発手法にも精通した役員のジレンマ

 新規事業を成功させたいという強い思いやミッションを実現するために、リーンスタートアップやその他の類似するメソッドやプロセスを勉強している熱心な方は年々増加傾向にあるように思います。しかし、こうした取組みが必ずしも事業の成功を実現するとは限りません。今回は、熱心な取組みが引き起こしてしまうジレンマについて、事例を交えながら紹介していきます。

新規事業のジレンマ

 『社内で立ち上がる久しぶりの新規事業。緊張は高まるものの、それ以上にワクワクする気持ちはとても心地いい。新しいものが生まれてくる瞬間に立ち会うのは、何度経験してもいいものだ。

  しかし当然のごとく失敗は許されない。何としても成功させる必要がある。なにしろ主力事業はすでに成熟期を超えており、数年内に主軸となる可能性を持った新規事業を立ち上げることは、我が社にとって喫緊の課題なのだ。

 新規事業を立ち上げる際には、既存事業のやり方とは大きく変える必要があることは理解している。会議室の中で出た「良さそう」な企画案よりも、実際にユーザの声を聞き、それをいかに実現するかが問われているのだ。

 今回の事業開発過程では、「行動観察」はモチロンのこと、「デザイン思考」に沿って「ユーザインタビュー」や「ペルソナ」もしっかりとやっていく。「アジャイル開発」でサービスの「プロトタイプ」ができたら、素早く「ユーザビリティをテスト」して改善をする。もう既存事業でも実践してきたやり方だ。

 機能よりも「ユーザ体験を重視」していくことの必要性については、ここ数年の間に社員にはしっかりと勉強してもらった。

 もう、かつてのような「なんでもあり」の多機能新製品が企画として上がってくることはないだろう。』

 新規事業の開始前に、経営者やマネージャーがこのように発言しているのを聞いたら、みなさんはどのように感じるでしょうか。

 このチームに参加したみたいと思いますか?新しいやり方にチャレンジできる環境を羨ましく感じますか?そして期待も高鳴るでしょうか。

 では質問を変えて、この経営者の下で行われる新規事業は成功しそうですか?と聞かれたらどのように感じますか?新たな取り組みをするのだから、少なくとも既存のやり方よりは成功率はあがると思うでしょうか。新しいやり方には慣れていないのだから、もしかしたら失敗すると感じるでしょうか。

 実はこのような状態は、私が長年のコンサルティングを通じて見てきた、「イノベーションにチャレンジしながらも結果がでなかった」典型的なパターンなのです。

 新規事業を成功させるという重圧を感じながらも、既存事業と異なるアプローチの必要性を切実に理解し、そしてその準備もしてきた。過去のやり方をしっかりと反省してきたからこそ出来る取り組みにも関わらず、こうした取り組みが報われることはほとんどないのです。

 行動観察、デザイン思考、ユーザエクスペリエンス(UX)、アジャイル、プロトタイピング、ユーザビリティ、顧客開発、ビジネスモデルキャンバス、リーンスタートアップ・・・。

 既存の事業開発の欠点を補う数々の手法の必要性と導入をしっかりと進めてきた組織に起きる、典型的な「失敗パターン」と「ジレンマ」とは、どのようなものなのでしょうか?

次のページ
新規事業の成否は「運用」である-失敗のジレンマから抜け出す方法

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この記事の著者

和波俊久(ワナミトシヒサ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/5163 2013/11/06 11:53

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