気になるOSS-DB Gold試験対策は?
午後はOracle Database技術者向けのPostgreSQLの講演が続いた。Oracle DatabaseとPostgreSQLの親和性および違いの解説、ハイエンドサーバーにおける性能向上策やPosstgreSQLへの移行に関する解説などが語られた。
最後の時間帯はOSS-DB技術者認定試験対策をSilver向けとGold向けに開催した。Gold向けはGold取得者でもあるNTTソフトウェア 河原翔氏がポイントを解説した。河原氏は冒頭からOSS-DB Goldについて「簡単な試験ではありません」ときっぱりと断じた。理由としてまだ教材が少ないこと、それゆえに受験者が自分の到達度を把握しづらいということにもなるそうだ。しかし教材や資料は徐々に増えつつある。今後は河原氏もGold向けセミナー講師として活躍するとのこと。Gold試験対策教材の充実が期待されている。
さてGold試験対策である。Gold試験は対策本や認定教材さえあれば合格できるというものではない。最も確実な方法は、どの試験でも共通している通り認定校の研修受講や認定教材で学習することだ。とはいえ、認定校での研修は必須ではない。
自己学習も可能だ。ただし認定研修や認定教材ほど整備されていないため簡単ではない。教材となりうるものを強いて挙げるならば公式ドキュメント、および市販本になる。公式ドキュメントは紙で印刷すれば数千ページにもおよぶほど膨大な資料である。効率よく読み進めていく必要がある。ポイントとしては最新バージョンに対応したドキュメントを読むのがいいそうだ。同じ内容でも最新バージョンのドキュメントではページレイアウトの整備が進んであり読みやすい。また試験ではバージョンに依存するような問題はないとのことなので、最新版で読解を進めていくのが堅実だ。コツとしてはGoogleのサイト内検索を使うこと。公式ドキュメントはWebページで提供されるため、Google検索が有効だそうだ。
河原氏の講義ではログ先行書き込みに関して実機デモを交えながら解説された。最後には勉強に便利なコマンドが紹介されるなど、短時間で試験対策のポイントを押さえた内容となっていた。会場はどこも満席でOSS-DB技術者認定試験への関心の高さがうかがえるイベントとなった。益々PostgreSQLの普及が広がることは間違いなさそうだ。