ヴイエムウェアは2月7日、2014年度の事業戦略記者説明会を開催。2013年度の取り組みを踏まえ、2014年度も引き続き「Software-Defined Data Center」「エンドユーザーコンピューティング」「ハイブリッドクラウド」の3分野に注力していくとした。
「Software-Defined Data Center」「エンドユーザーコンピューティング」「ハイブリッドクラウド」の3分野に注力

戦略説明にあたった代表取締役社長の三木泰雄氏は、2013年のトピックとして、Advisory Serviceやテクノロジーコンサルティングといったコンサルティングサービスの充実に努めたこと、VDI(デスクトップ仮想化)などの新しいワークスタイルの提案を進めたこと、サービス・プロバイダ・パートナーとの取り組みの強化、VMware認定技術者数を2000名増やし総数で1万人を突破したことなどを紹介した。
取り組みの3本柱である「Software-Defined Data Center」「エンドユーザーコンピューティング」「ハイブリッドクラウド」については、具体的な事例をそれぞれ紹介した。まず、Software-Defined Data Centerでは、NTTコミュニケーションズがクラウドサービス基盤にネットワーク仮想化技術VMware NSXを採用したこと、菱化システムがグループ429社で利用するクラウド基盤にvCloud Suiteを採用したことを挙げた。
また、エンドユーザーコンピューティングの事例としては、NTTネオメイトが全従業員の6000台のPC環境に仮想デスクトップHorizon Viewを採用したこと、大阪府教育委員会事務局が府立学校向けのIT基盤をFlexPodで統合し、1万3000台のPCを仮想デスクトップに移行したことを紹介した。
ハイブリッドクラウドについては、プレスリリースはしていない新しい事例だとして、ベネッセグループのITサービス企業であるシンフォームのケースを紹介した。シンフォームでは、まず社内にプライベートクラウドを構築し、そのうえで、提供する通信教育サービスの負荷が一時的に増加する場合に、IIJのパブリッククラウドを活用して負荷を分散できるようなハイブリッドクラウド環境を構築したとのこと。
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齋藤公二(サイトウコウジ)
インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。
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