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外だからより求められる「プロフェッショナル」の意識

吉田:話を聞いていると、外に出るパターンは大きく2つに分かれます。会社を背負って出て行く近場の外と、会社が終わった後に個人で出て行く外。吉岡さんは遠い外でお会いしていて、小林さんは近場の外に出て行っています。

 吉岡 弘隆氏 楽天株式会社 開発統括管理部 開発総務・人事管理課 技術理事 1958年生まれ。エンジニア歴30年でオープンソースの先駆者。慶應義塾大学工学部・修士課程を修了後、日本DEC研究開発センターに入社。1994年に日本オラクルへ転職し、米オラクルで『Oracle8』を開発するなどの実績を残した後、2000年にミラクル・リナックスの創業に参加して取締役CTOに就任。2008年に退任し、2009年より現職。
▲吉岡 弘隆氏
楽天株式会社 開発統括管理部 開発総務・人事管理課 技術理事
1958年生まれ。エンジニア歴30年でオープンソースの先駆者。
慶應義塾大学工学部・修士課程を修了後、日本DEC研究開発センターに入社。
1994年に日本オラクルへ転職し、米オラクルで『Oracle8』を開発するなどの
実績を残した後、2000年にミラクル・リナックスの創業に参加して取締役
CTOに就任。2008年に退任し、2009年より現職。

吉岡:どちらの外でも、大切なのはプロフェッショナルの意識があることではないでしょうか。小林さんは所属している企業を背負ってというより、小林さん自身が進みたい未来に対してすごく誠実に活動されているんだと思います。業界団体での問題解決のための議論や活動はまさにコミュニティ活動。その中でリスペクトされるのは、仕事に対してすごく誠実に向き合っているから。OSSは最初から組織がないから、所属組織よりその技術に対する誠実さで、その人の信頼度が積み重なっていきますから。

吉田:吉岡さん、小林さんに共通しているのは個の中に元々外に出るモチベーションがあり、それを燃料にさらに外に出て行っているように思われます。一方で自ら外に出るという勇気を持てない人もいます。例えば外での活動が給与に反映されるということがあると、出て行くモチベーションにもなるのではと思うのですが、外部での活動を評価する仕組みにはなっているのでしょうか。

吉岡:外部の活動が給与に反映されることはないですね。ただ社外に出て発表する、社内勉強会を開催する、そういった活動が社内のコミュニティで話題となり、上長の耳に入っていく。そういうところですね。社内外での活動の積み重ねが一人一人の価値を高めるのはもちろん、会社としてのブランドも高めていくからです。

小林:ブランディングは大事ですね。当社では社員の意識調査をしていますが、自分の会社に誇りを持てていない人も多いんです。だからどんどん露出することを心がけています。紙面やWebサイトに自社のことが掲載されるようになればなるほど、社員が誇りを持って働けるようになると思うんです。

 

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現状の仕事を守っていくだけでは居場所がなくなる

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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