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CTC、日立が開催「クラウド運用のリアル課題解決セミナー」レポート

 急速に導入が進みつつあるプライベートクラウド。それに伴い、システム運用管理に関する課題は多様化・複雑化し、企業にとっては大きな課題となりつつある。様々な製品やソリューションがあるなかで、何を基準に、どう選択すればいいのか。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)と株式会社日立製作所は、7月9日(水)に「クラウド運用のリアル課題解決セミナー」を開催。システム運用管理の現状と、クラウドや仮想化基盤の課題について分析・解説し、課題の解決策としてCTCオリジナルソリューション「AOplus+」の紹介を行った。

ITR金谷氏が語るクラウド時代のシステム運用課題

写真キャプション
株式会社アイ・ティ・アール
プリンシパル・アナリスト
金谷 敏尊氏

 近年、システムの規模の拡大・複雑化に伴い、運用管理のソリューションやツールも細分化し拡大傾向にある。現時点でクラウド・コンピューティングの導入は3割程度であり、まだまだ増加傾向にあることから、運用管理分野の成長も間違いないと考えられる。

 プライベートクラウドの運用管理のあり方として、金谷氏は「運用の自動化」と「IT部門がコストセンターから社内サービス・プロバイダへと転換を図ること」をあげる。クラウド管理ソフトウエア等により運用の自動化を図る一方で、ITサービス管理プロセスを導入し、ITスタッフのマインドや責任について意識 を改革し、成果を再定義するといった体制自体の見直しも欠かせないという。

 金谷氏は各企業の事例の調査分析から、プライベートクラウドとサーバ仮想化の比較を論じた。サーバ仮想統合については、一時コストではハードウェアコストの削減が大きいものの、仮想化レイヤの介在により運用管理の負荷が増え、管理コストは一時的に高まる可能性がある。之に対して、プライベートクラウド環境では、運用やITサービス管理の自動化によって、維持コストの削減が見込まれる。特にプロビジョニングにおける削減効果が大きく、新規サーバの立ち上げや構成変更などが多い企業には特にメリットが大きいという。

 こうしたコストの増減を踏まえ、トータルなコストを比較すると、サーバ統合および運用自動化によるコスト削減効果は大きいことが明らかになった。

 さらに物理環境から、仮想環境、プライベートクラウドへと移行するに伴って必要とされる管理能力を掲示。運用管理の難易度が高まる傾向にあることを指摘した。そして金谷氏は「運用管理の難易度は高まる傾向にあり、IT部門がサービスプロバイダとしてプライベートクラウドを管理していくためには、外部ベンダーの支援を上手に活用し、クラウド管理ツールによる運用自動化を進めることが得策」と語った。

プライベートクラウドの運用管理
プライベートクラウドの運用管理

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「AOplus+」でおこなう運用自動化からクラウド管理へ

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この記事の著者

伊藤真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ビジネスやIT系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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