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新しいITの世界のために、EMCは「REDEFINE」ITを新定義する


 2014年7月31日、8月1日の2日間にわたって開催された「EMC FORUM 2014」。イベントの冒頭には、EMCジャパン 代表取締役社長の山野 修氏が登場。「EMCジャパンは今年が20周年、IT業界全体を新定義するという『REDFINE』をこの節目に掲げています」と、その意気込みを語った。

新しいITの世界をユニークなフェデレーション体制で

山野修氏
山野修氏

 

 「企業はアプリケーションをいち早く開発し、ビジネスチャンスをつかみたい。またレガシーからの脱却もしたい。それらを、リスクを考えながらやっていくことになります。極めて大きくITCの時代が変貌しています」(山野氏)

 新しいITの世界が今求められており、そのためにEMCは「REDEFINE」つまりはITを新定義するのだという。

 新定義によって実現される新しいITの世界ではモバイル、アジャイル、ビッグデータによるデータレイクなどが必要になる。

 これらが揃う世界を「ソフトウェア・デファインド・エンタープライズ」とEMCでは呼び、そのすべてをユニークなフェデレーション体制、Pivotal、VMware、EMC+RSA連合で提供することになる。この3社で足りないところを補うためには、積極的にパートナーとも協業する。

わくわくするような新しいITの時代がやってくる

ブライアン・ギャラガー氏
ブライアン・ギャラガー氏

 続いて基調講演を行ったのは、EMCコーポレーション エンタープライズ・ミッドレンジシステム部門プレジデントのブライアン・ギャラガー氏だ。

 「新たなITの時代がビジネスの可能性を新たに定義しています。テクノロジーの提供者としては、わくわくするような時代です」(ギャラガー氏)

 わくわくする時代に、プラットフォームとして多くの企業が選択するクラウドでは「プライベートかパブリックかではなく組み合わせ」とギャラガー氏は言う。これはハイブリッドクラウドということ。ハイブリッドクラウドではオンプレミスのワークロードがメインで、パブリッククラウドより50倍くらい大きい。しかしながらオフプレミスのワークロードが速いペースで増えているのも事実だ。EMCはVMwareと供に、プライベートとパブリックの両方のいいとこどりである「vCloud Hybrid Service」を提供していく。

 EMCの強みであるストレージは、新しいITの世界でどうなるのか。新しいITの世界になってもOracleやSAPなどが提供してきた従来型アプリケーションがなくなるわけではない。「ブロックやファイル単位でストレージへアクセスします」とギャラガー氏が語るように、ブロックやファイルでアクセスするところにも引き続き最高のストレージ製品を提供していくという。

 一方で新しいアプリケーションはアクセス方法が異なる。

 「HDFSやオブジェクト・アクセスが必要。トランザクションの整合性ではなく、最終的に整合性がとれることが重要です。トランザクションのようにすぐに再起動できるまでの整合性は求められません」(ギャラガー氏)

 これら新旧を橋渡しするのがEMCの役割であり、そこで重要性を増すのがソフトウェア・デファインド・ストレージだ。それを実現するのが「ViPR」であり、これを利用することでインフラがどのようなものであってもユーザーは同じような体験を得られる。

 アプリケーションが求めるストレージの要件は、ワークロードによっても異なる。ストレージ容量が必要なものもあればパフォーマンスが必要なものもある。ワークロードの違いは、シンプルなデータサービスと高度なデータサービスで対局の位置にある。パフォーマンスと高度なデータサービスを求めるのは、主に従来型のアプリケーション。逆に大容量とシンプルなデータサービスの組み合わせは、新しいアプリケーションで求められる。

 パフォーマンスでは、フラッシュストレージが新たなレベルの性能を提供する。EMCでは、この12ヶ月で73ペタバイトものフラッシュベースのストレージを出荷しており「我々はフラッシュストレージ市場のリーダーであり、これからもここには投資します」とギャラガー氏は言う。

 さらに、ギャラガー氏は、従来型のアプリケーションの世界でもTCOを下げることにも言及。そのための製品が新しいVMAXシリーズだ。これは、ストレージシステムにおいて革命的なものであり、データサービスのためのものだという。ダイナミック・バーチャル・マトリックスと呼ばれるアーキテクチャが搭載され、処理能力を動的に割り当てることで混合ワークロード全体のサービス要件を満たすことが可能となる。結果的にこれは、ストレージの効率化につながりTCOの削減となるのだ。

 「VMAXはハイブリッドクラウドのために設計されており、大規模な環境用です。ほとんどの企業の環境に対応できます。新たなHYPERMAX OSでは統合型のアクセスに対応します。ブロックやファイルだけでなく、クラウドアクセス、バックアップ・リカバリーも内包するデータプラットフォームです」(ギャラガー氏)

 EMCはこれら最高のテクノロジーをハイブリッドクラウド、ソフトウェア・デファインド、データセンターに提供する。それによりTCOが下がり、節約したお金を新しいテクノロジーに投資できるようになるというわけだ。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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