SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

NTT Communications Forum 2014 レポート

"ワークスタイル革新"を進める上で鍵となる4つのポイント―全日空 幸重孝典氏が解説


音声コミュニケーションの高度化に着手

 同社が最終的に目指すワークスタイルは、「いつでも、どこでも、どの端末でも仕事ができる」というもの。その最初の成果が表れたのが、2012年4月に行われた「全CAへのiPadの配布」だ。これによって、CAは重い紙のマニュアルを常時携帯する必要がなくなり、また年間600ページにも及ぶ内容の差し替えもほぼ自動的に行えるようになった。また、iPadを利用したオンライン研修などにより、教育研修に掛かるコストも大幅に削減できた。その結果、トータルで約4億円のコスト削減が得られたという。  

 次に、2012年10月に仮想デスクトップと社内WiFiの環境を構築した。これによって社外にいても資料が参照・作成できるようになり、在宅勤務や直行・直帰といった柔軟なワークスタイルが可能になった。また、交通費や移設費の削減効果も含めると、年間約3億円のコスト削減効果があったという。  

 さらに2013年3月には、Google Appsによるクラウド型メールの環境を導入。社外にいてもメールが確認できるようになったとともに、Google Appsを通じた部門間での情報共有も可能になった。しかし幸重氏によれば、「当初はここまでやれば、ある程度ワークスタイル革新の効果が得られると考えていたが、実際にはそうはならなかった」という。その最大の要因は、音声コミュニケーションの仕組みにあったという。  

 「電話をはじめとする音声コミュニケーションの仕組みが旧態依然としていたため、自ずとワークスタイル革新の効果にも限界があった。そのため、2014年3月にNTTコミュニケーションズのクラウド型ボイスコミュニケーションサービス『Arcstar UCaaS』を採用し、音声コミュニケーションの高度化によるワークスタイルのさらなる革新を図った」  

 こうしてArcstar UCaaSの導入により、外出先でも電話に応対することが可能になったほか、通信コストの削減効果も得られたという。現時点では、Arcstar UCaaS導入によるコスト削減効果を年間約4億円と見積もっているが、幸重氏によれば「実際にはそれ以上のコスト削減を見込んでいる」という。

次のページ
ワークスタイル革新を進める上で鍵となる4つのポイント

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
NTT Communications Forum 2014 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/6220 2014/10/16 11:14

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング