2014年の10大セキュリティ事件ランキング--マカフィー発表
調査を認知度の高い順にランキングした「2014年の10大セキュリティ事件」は、1位が「ベネッセ、顧客情報が大量流出」(発生7月/認知度77%、以下同じ)だった。また、2位は「振り込め詐欺/迷惑電話による被害」(1年を通して/同59%)、3位は「LINEの乗っ取り被害」(1年を通して/56%)だった。
発表にあたった、SE本部本部長 兼 執行役員の田井祥雅氏は、「内部犯行者による大規模な情報漏洩や伝統的な振り込め詐欺が上位に挙げられた。これらは、家庭や職場でのセキュリティに対する意識やモラルの問題で、なかには未然に防いだり、被害を最小限にできたりするものもあった」と、セキュリティ教育の重要性を訴えた。
また、テクニカル・ソリューションズ ディレクターのブルース・スネル氏は、伝統的な犯罪とはいえ、近年の新しい技術が犯罪を後押ししている面はあると補足した。
「たとえば、詐欺電話は、電話が発明されたときからある古い犯罪だが、近年の傾向としては、ソーシャルメディアを使って、標的の情報を得られやすくなったことがある。また、情報の持ち出しも昔からあるが、紙の書類を大量に持ち出すのではなく、スマートフォンに情報をたくさんいれて、素知らぬ顔をして外に出ていけるようになった」(スネル氏)
4位以下のランキングは以下となる。
- 4位「大手銀行のネットバンキングを狙う不正送金ウイルス」(5月/39.2%)
- 5位「大手金融機関やクレジットカード会社をかたるフィッシング」(1年を通して/37.5%)
- 6位「iCloudで海外セレブの写真やセルフポートレートが流出」(9月/34.4%)
- 7位「JALマイレージwebサイトに不正アクセス」(2月/33.4%)
- 8位「JR東日本「Suicaポイントクラブ」に不正ログイン」(3月/27.1%)
- 9位「Flash Playerに脆弱性」(9月/26.2%)
- 10位「OpenSSLの脆弱性(Heartbleed)」(4月/25.4%)