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ノーチラス、さくらインターネットの原価計算システムを「Asakusa Framework」で開発

  2015/07/09 12:10

 ノーチラス・テクノロジーズは、インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネットに、分散処理の運用・開発のオープンソースフレームワークである「Asakusa Framework」で開発した原価計算システムを導入したことを発表した。分散処理基盤には、Apache Sparkを利用しており、Hadoop MapReduceよりも3~5倍ほど高速な原価計算処理を実現した。

 さくらインターネットは、東京・大阪・石狩に自社データセンターを有し、レンタルサーバ、専用サーバ、 仮想専用サーバ(VPS)をはじめとしたサービスの提供を行っている。

 これまでサービスの原価は、データセンターで取得した情報のサマリーをもとに、ラックやサーバ単位で一律に配賦を行い計算をしていたが、サービスの改善や魅力ある新サービスの開発を行うためにユーザ単位での原価の把握を行うことにした。

 そのため、大量業務データの分散処理で実績のあるノーチラスと、ユーザや物理サーバ毎のコストなど細粒度のコストを算定するプロジェクトに取り組み、電力量やトラフィック量等の膨大なログデータと、ユーザ毎の会計データを紐つけ原価を算出するシステムを構築し、石狩データセンターで提供されるVPSと専用サーバの原価計算を実施した。

 従来型のRDBMSでは、20時間程度かかる日次の原価計算が約10分で完了し、リアルタイムに近い状況で原価の見える化を実現した。これにより、ユーザや物理サーバ毎にかかっている原価を素早く把握し、意思決定までのスピードを速くすることを可能にしている。

 今後、さくらインターネットでは、この原価計算システムを各データセンターに展開すること、また原価計算だけではなく、蓄積したデータを予測やシミュレーションに活用することを検討しているという。

 「Asakusa Framework」は分散処理基盤上で大規模な基幹バッチ処理を行うためのフレームワークで、オープンソースソフトウェアとして注目されている。「Asakusa Framework」を利用することで、基幹バッチを簡単にかつ理解しやすい形で開発することが可能となり、大容量データを多数のサーバで分散並列処理させて高速なデータ処理を実現するという。

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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