SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Security Online Day 2022

2022年9月16日(金)10:00~17:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Security Online Day 2015 講演レポート

防御偏重の体制からの脱却!サイバー攻撃へのレスポンス態勢、セキュリティ監査のツボ―PwC林和洋氏

 近年では標的型攻撃のサイバーセキュリティインシデントが多発している。企業内システムだけではなく企業の経営にも致命的な影響を与えるインシデントも少なくない――「Security Online Day2015」の特別講演に登壇したプライスウォーターハウスクーパースのサイバーセキュリティセンター シニアマネージャー 林和洋氏は、サイバー攻撃へのレスポンス態勢、セキュリティ監査のあるべき姿を説いた。

大きな岐路となった2つの国内情報漏えい事件

 近年のサイバーセキュリティインシデントは、個人情報漏えいの規模や経営へのインパクトも大きくなる傾向がある。2014年7月に発表された委託業者による情報漏えい事件、2015年6月の標的型攻撃から発展した情報漏えい事件はまだ記憶に新しい。

 前者はセキュリティインシデントから経営的なインパクトに発展した事例だ。発表から株価が下落し時価総額にして600億円以上の損失が発生した。後者は流出の規模が大きいというだけではなく、「標的型攻撃」を強く世間に知らせることにもなった。  

プライスウォーターハウスクーパース サイバーセキュリティセンター
シニアマネージャー 林 和洋氏

 プライスウォーターハウスクーパース(以下、PwC) サイバーセキュリティセンター シニアマネージャー 林和洋氏は上記2件のインシデントを「大きな岐路となった国内の事件」と分析する。どちらも企業や組織としては被害を受けつつも「事後対応が適切ではなかった」として多くの批判が集中し、世間からは情報流出事件を起こした加害者のように見なされてしまったからだ。経営的には避けたい事態である。

 2件の事件から「企業は普段からインシデント対応態勢を整えておく必要性があり、それは経営課題である」という認識が広がりつつある。実際、林氏によるとPwCへの相談は、従来のIT部門だけではなく経営企画やコンプライアンス部門からも増えてきているという。  

 直近でも次々と新しい脅威が発生している。例えば脆弱性情報を収集していたイタリアのセキュリティ企業が攻撃を受け、そこから流出したFlashやWindowsなどの脆弱性情報が次々と悪用される事態に発展している。

 また2015年6月以降、アメリカ政府へのサイバー攻撃が続き社会保障番号などの個人情報が大量に流出される事件が続いた。7月の事件で流出した件数は2500万件とも報道され、ワシントンポスト紙は「おそらく米政府史上で最も深刻」と記している。今後もサイバー攻撃は高度化していくため、警戒を強めていく必要があることは念頭においておこう。  

 先述した2件の国内事件を契機として、対策に着手しようとする現場は様々な課題や疑問を抱えているのではないだろうか。

  • どうやってインシデントを検知するのか
  • 何をもって「個人情報流出がなかった」と言い切れるのか
  • どのタイミングで、どのようにインシデントを発表するべきか  

 技術的な観点からは、次のような疑問も浮かんでくる。

  • 重要なシステムのネットワークはインターネットと分離しておくべきか
  • インシデント発生時には全てのネットワークを遮断すべきか
  • ファイルサーバーにある重要なファイルには全て暗号化やパスワードを設定すべきか

 セキュリティインシデント態勢を整えるには、こうした具体的な疑問をクリアにしていく必要がある。

次のページ
標的型攻撃を想定した対処方法のポイント――2つの重要な柱

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
Security Online Day 2015 講演レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/7255 2015/10/02 06:00

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年9月16日(金)10:00~17:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング