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間違いだらけのクライアント・セキュリティ対策

「ネットワーク認証」と「ローカル認証」の違いを意識してる? 放置される情報セキュリティポリシーの不備


 本連載のテーマは「間違いだらけのクライアント・セキュリティ対策」です。企業や公共団体の情報セキュリティに関する現状分析として、さまざまな観点から「間違い」を取り上げていきますが、そのひとつには、長く放置され、形骸化している「情報セキュリティポリシー」にもあると考えています。今回は、”なぜ情報セキュリティポリシーの不備がサイバー攻撃の成功を許してしまうことになるのか“について解説していきます。

情報セキュリティポリシーとは何か?

 今さらかもしれませんが、まず「情報セキュリティポリシーとは何か?」について再確認をしましょう。

 総務省が運営する国民のための情報セキュリティサイト「情報セキュリティポリシーの概要と目的」に次のような記載があります。

情報セキュリティポリシーとは、企業や組織において実施する情報セキュリティ対策の方針や行動指針のことです。情報セキュリティポリシーには、社内規定といった組織全体のルールから、どのような情報資産をどのような脅威からどのように守るのかといった基本的な考え方、情報セキュリティを確保するための体制、運用規定、基本方針、対策基準などを具体的に記載するのが一般的です。

  そして、情報セキュリティポリシーは通常、ポリシー(基本方針)、スタンダード(対策基準)、プロシージャー(実施手順)と3つの構造からなり、順に詳細な内容へ展開され記載されることになります。具体的には以下のような内容がその例になります。

  • ポリシー:情報管理者は、安全で確実な情報システム環境を提供し、情報システムやデータの完全性を維持する責任がある。
  • スタンダード:情報システム管理者はウイルス対策ソフトを使用して、悪意のあるソフトウェアの侵入を防ぎ、システムの正常な運用及び期待される運用が損なわれないようにすること。
  • プロシージャー:ウイルス対策ソフトを使用するすべてのユーザーは、ウイルス定義ファイルを自動更新する設定をする。

図1:ポリシー、スタンダード、プロシージャー

 また、この図のとおり、ポリシー、スタンダード、プロシージャーをそれぞれ「Why:なぜ」(志・大義)、「What:何を」(戦略)、「How:どのように」(戦術)として捉えることもあります。

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情報セキュリティポリシーの古くからの課題

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この記事の著者

香山 哲司(カヤマ サトシ)

ジーブレイン株式会社 コンサルティング事業部 シニアコンサルタント 2001年、マイクロソフト株式会社(現、日本マイクロソフト株式会社)に入社、エンタープライズサービス部門に所属。主にインフラ領域のITコンサルティングに従事。電力・ガス会社、また政令指定都市向けの大規模環境における認証基盤やス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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