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Zoho CRMは安さとマルチチャネル対応を武器にSaaS市場で存在感を示せるか

 クラウドの本命はSaaSだと、たびたび主張している。IaaSやPaaSで容易かつ迅速にアプリケーションを構築し展開できることも重要だ。とはいえ多くの企業ですぐに有用となるのが、クラウド上にあるアプリケーションを水道やガスといった公共サービスと同じように利用できることだろう。SaaSで先頭を走っているのはSalesforce.comだ。NetSuiteの買収を発表し「世界No1のクラウドERP」を手に入れるOracleがそれに続く。Office 365を核にDynamics CRMなどで攻勢をかけるMicrosoftもいる。人事系サービスを中心に評価されているWorkdayも、新たに日本に進出しビジネスを広げつつある。もちろん、国産アプリケーションの多くも、クラウドに対応しているのは当たり前だ。どのサービスが自分たちの用途に合っているのか、SaaSの選択に頭を悩ますことも多い。

安価な価格設定の中小企業向けに最適なSaaS

 さまざまなSaaSベンダーの中で、ちょっと変わった存在なのがZohoだろう。Zohoはマーケティング、営業、サポート、会計に至るビジネス活動のほとんどをカバーする、30種以上のツールをクラウドで提供している。2005年からZoho CRMの提供を開始しており、世界で2000万を超えるユーザーが利用している。

 Zohoの大きな特長が、価格が安いことだ。1年間のZoho CRMの利用料は、スタンダードで1ユーザー17,280円、プロフェッショナルが28,800円、その上のエンタープライズは50,400円だ。サービス内容が異なるので価格だけを比べても意味はないかもしれないが、SalesforceのSales Cloudの場合は1ユーザー月額でLightning Professionalが9,000円、Lightning Enterpriseが18,000円、Lightning Unlimitedが36,000円だ。Zohoは月額なら1,440円から始められるので、Salesforceの6分の1程度の費用でクラウドCRMを始められることになる。

ゾーホージャパン株式会社 
Zoho事業部 事業長 中沢 仁氏

 この価格の安さを武器に、Zohoは中小規模の企業を主たるターゲットにビジネスを展開している。実際、5から10ユーザーを中心に100ユーザー程度の顧客が多いとのこと。「この領域の顧客層を中心に、パートナーと共にビジネスを伸ばしていきたい」と言うのは、ゾーホージャパン株式会社 Zoho事業部 事業長の中沢 仁氏だ。

 Zohoは安いからと言って、簡易版のSaaSではもちろんない。「米国では1,000ユーザーを超える大規模な事例もあります。300から500ユーザー規模の事例も数10社以上あります」と中沢氏。安価な価格設定でターゲットは中小規模の企業だが、サービス自体は中堅、大規模企業でも十分に対処できるものとなっている。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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