概要
オートフィルタでフィルタリングされたデータの合計を求めるには、SUBTOTAL関数を利用します。SUBTOTAL関数は、その名の通り、小計を求める関数です。指定したセル範囲で、合計や平均などの集計を行なう場合に利用します。なお、オートフィルタによって非表示になったセルや、SUBTOTAL関数が入力されたセルは集計の対象外になります。
SUBTOTAL(集計方法,範囲1,範囲2,...)
集計方法では、1~11の数値で指定します。
番号 | 集計方法 |
---|---|
1 | AVERAGE関数(セル範囲の平均値) |
2 | COUNT関数(数値が入ったセルの個数) |
3 | COUNTA関数(空白でないセルの個数) |
4 | MAX関数(セル範囲の最大値) |
5 | MIN関数(セル範囲の最小値) |
6 | PRODUCT関数(引数の積) |
7 | STDEV関数(標本に基づいて予測した標準偏差) |
8 | STDEVP関数(母集団全体に基づく、ある母集団の標準偏差) |
9 | SUM関数(セル範囲の合計値) |
10 | VAR関数(標本に基づく、分散の予測値) |
11 | VARP関数(母集団全体に基づく分散) |
オートフィルタで抽出されたデータの合計を求めるには、オートSUMボタンを利用すると良いでしょう。
本稿では、オートフィルタで表示されたデータのみを対象として集計を行なう方法を紹介します。
操作手順
- サンプルファイル「sample.xls」を開きます。
- B列のフィルタボタンをクリックして、「旅費交通費」だけを表示します。
- C32セルを選択して、ツールバーの[オートSUM]ボタンをクリックします。
- 自動的に「セル範囲の合計値」を集計方法とするSUBTOTAL関数が代入されるので、そのまま[Enter]キーを押します。
C32セルの数式は以下の通りです。
=SUBTOTAL(9,C2:C31)