概要
2005年5月13日に可決された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案」によって、前日及び翌日が祝日の場合、その間にはさまれた平日は「国民の休日」となります。「国民の休日」の判定には、「秋分の日」が水曜日かどうかを調べればよいでしょう。
本稿では、その前後の日が祝日の場合、その日を「国民の休日」とする方法を紹介します。
操作手順
サンプルファイルのB4セルには、あらかじめA4セルが空白の場合は空白、それ以外の場合は「国民の休日」と表示するように数式を入力してあります。
=IF(A4="","","国民の休日")
- サンプルファイル「sample.xls」を開きます。
- A4セルを選択して、[関数の挿入]ボタンをクリックします。
- [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]ボックス一覧から「論理」を選択し、[関数名]の一覧からIF関数を選択して[OK]ボタンをクリックします。
- [関数の引数]ダイアログボックスのそれぞれの引数に以下のように入力します。
- 論理式:WEEKDAY(A5,2)=3
- 真の場合:A5-1
- 偽の場合:""
- 国民の休日の日付が表示されました。
A4セルの数式は以下の通りです。
=IF(WEEKDAY(A5,2)=3,A5-1,"")
備考
2009年9月のカレンダーを見ると、休日が4日間連続していることに気づくと思います。これは、2005年5月13日に可決された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案」によるものです。
この法律では、その前日及び翌日が祝日の場合、その間にはさまれた平日を「国民の休日」として定めています。具体的には、「敬老の日(9月の第3月曜日)」が9月21日の場合、9月23日の秋分の日は水曜日となるため、9月22日は祝日で挟まれることになります。よって、9月22日も「国民の休日」となります。
つまり、秋分の日が水曜日の場合、「国民の休日」がその前日に発生することになります。
これをExcelで求めるには、IF関数とWEEKDAY関数を利用して「秋分の日」を求めたセルを参照し、その日が水曜日の場合にその前日の日付を「国民の休日」として求めるとよいでしょう。
関数 | 書式 | 説明 |
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IF | IF(論理式,真の場合,偽の場合) |
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WEEKDAY | WEEKDAY(シリアル値,種類) |
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