データ捏造、改ざん問題においては、ほとんどのケースが、個人に依存する「ムシ型」ではなく、組織的に問題がある「カビ型」違法行為です。このようなタイプの不正行為は、いくら内部統制を強化しても解消することはできません。闇雲に対策を講じるまえに問題の本質を把握することが大切です。
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郷原 信郎(ゴウハラ ノブオ)
東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事などを経て、2005年から桐蔭横浜大学法科大学院教授、同大学コンプライアンス研究センター長。警察大学校専門講師、防衛施設庁や国土交通省の公正入札調査会議委員なども務める。主な著書に、『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『コンプライアンス革命─...
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