先日次期SQL Server 2017のリリース候補版(RC1、RC2)が公開され、いよいよ一般公開(GA)が迫ってきました!。また大きなサプライズとなったLinux版SQL Serverについても検証レポートや知見が公開されだしています。例えばDB性能ベンチマークで著名なTPCのあるシナリオにおいてLinux版が現時点でトップにランクインしています。NEC内においてもシナリオ別の性能検証や、AlwaysOn、カラムストアインデックス、データ圧縮、パーティショニングなどの機能検証のほか、運用面においては従来通り利用できる動的管理ビューに加え、OSに依存したツールや知見の整理を進めているところです。
それでは、いよいよこの連載の冠にしている動的な情報にアクセスしていきます。今回はストレージに焦点を当て、データベースのファイル配置と大きさを確認します。
ファイル配置 | データベースを構成するファイル(データファイルとトランザクションログファイル)が配置されたボリュームとファイルパスを確認します。 | |
大きさ | ファイルサイズ | データベースを構成するファイル(データファイルとトランザクションログファイル)のファイルサイズを確認します。このファイルサイズとは、ファイルのプロパティから確認できる”サイズ”に等しくなります。 |
実データサイズ | データベースを構成するファイル(データファイルとトランザクションログファイル)は将来予想される大きさで作成します(詳細は次回解説予定)。このようにあらかじめ大きく確保されたファイルの中でデータベースが実際に使用している領域のサイズを実データサイズとして確認します。 | |
レコード件数 |
データベースに作成されたテーブルのレコード件数を確認します。 |


なお、前回に引き続き本記事でご紹介する実行例はSQL Server 2016 SP1 Enterprise Edition on Windows Server 2016 Datacenter環境での実行結果になります。お使いの環境によって相違がでる可能性に留意ください。

また、今回からはご紹介するクエリをGitHUBに公開してみたのであわせてご活用ください。
この記事は参考になりましたか?
- SQL Server管理者のための動的管理ビュー入門編連載記事一覧
- この記事の著者
-
太田智行(オオタトモユキ)
NECソリューションイノベータ株式会社
2002年入社以来、SQL Server、Oracle、MySQL、PostgreSQLを活用したSIを多数経験。
2013年Microsoft社と「In-Memory OLTP機能」の徹底検証を実施。
以来、SQL Server...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア