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オフィス訪問記②:吉祥寺にある“快適さ”を求めたSplashtopオフィス

 不定期でお届けしている「オフィス訪問記」、今回は2006年に米シリコンバレーで創業したSplashtopの日本オフィスにお邪魔しました。同社は、リモートアクセスソリューションを提供しているだけに、働き方や業務効率化に対するこだわりがオフィスにも表れています。

 Splashtopの日本オフィスが位置するのは東京・吉祥寺。より快適かつ健康なハイブリッドワークを実現するための新オフィスが2023年10月に竣工しています。実際に訪ねてみると、一見するとオフィスとわからないようなオシャレな外観をもつ3階建ての建物。1階は「Splashtopラウンジ」として従業員だけでなく、訪問客との会議などにも使われているそう。大きくとられた採光窓が印象的な空間が広がります。

1階のオフィス空間

 プレゼンテーションなども行いやすく、社内行事でのレクリエーションにも使えるとのことで、まさに“交流・コミュニケーション”が意識された場となっています。

(写真右下)ごみ箱を兼ねた演台

 2階はソファとローテーブルを中心に執務エリア、リラクゼーションエリアに分けられていました。こちらは仕切ることなく、より広くスペースをとって作業したい場合に最適な空間に。1階と同様に広く設けられた窓が解放感を演出しています。

(写真右下)新オフィスには余剰資材が使われており、環境に配慮した意匠に

 そして、何といっても特長的なのが「ロッカーPC」と同社が呼んでいる、セキュリティ強化やBCP対策にもつながる新たなホストPCの格納方法。仮想ディスプレイアダプタを備えたホストPCをロッカー内に収納し、社員はSplashtopを用いてリモートアクセスを行うというもの。ロッカーとしても使いながら紛失や盗難を防げるだけでなく、同一エリアでの集中管理も行えるというハイブリッドワーク時代の新スタイルを提案されていました。

Splashtopが提案する「ロッカーPC」

 続いて、3階に上がると業務に集中するための個室ブースが設けられた執務エリアが広がります。各ブースには、大きな机とデュアルモニターなど、必要な機材がコンパクトにまとめられていますが、ガラス戸のため圧迫感を感じません。ここも設計のこだわりの一つで、各個室ブースから他ブースの様子がわからないようになっており、視線を気にせずに集中できる環境が整えられています。

Splashtopがオフィスを構える海外拠点の地名がルーム名に採用されている
「Tokyo」ルームは畳敷きのリラックスできるスペースに

 屋上も従業員に開放されており、休憩時間にリラックスしたり、終業後にパーティーをしたりと、1階とは異なるアクティブな使い方もできそうです。吉祥寺の街並みを眺めていると、富士山も目に入ってきました。

コーヒー片手に談笑したり、天気がよいときには仕事をしたりと自由な空間

 こうした従業員に寄り添った新オフィスをなぜ作ることになったのか。同社 代表取締役 水野良昭氏は「ハイブリッドワークを推進する上で、自宅でのテレワークが厳しかったり、シェアオフィスやテレワークボックスの利用にも限界があったりと、社員が抱える“働き方の課題”を解消したかった」と話します。

スプラッシュトップ 代表取締役 水野良昭氏

 コロナ禍を経て業績が拡大する中、そこを支える社員のウェルビーイングを意識したオフィスにしたかったといい、今後もリモートデスクトップで培ってきた技術力やノウハウを基に日本市場での拡大を図りたいとのこと。今回新設されたオフィスでより働きやすい環境が整ってきており、意欲のある人材登用にも活かしていくとのことです。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/blog/detail/19002 2023/12/29 08:00

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