
不定期でお届けしている「オフィス訪問記」、今回は2024年3月に東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワーへと移転したアカマイ・テクノロジーズ(以下、Akamai)にお邪魔しました。
クラウドが浸透してきた今、企業における働き方の自由度は増しています。気がつけば、オフィス回帰をすべきか、フルリモートワークを推し進めるべきかといった議論は聞こえなくなり、常にオフィスや働き方を柔軟に変化させていく企業が増えてきました。そして、そうしたワークスタイルの実現に欠かせないクラウド環境を支えている、アカマイ・テクノロジーズも2024年3月に東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワーへと移転しています。
新しい東京オフィスは、同社のブランドイメージを体現するため、主に米国ケンブリッジ本社の意匠を汲んだものになっています。エントランスを抜けると、目に飛び込んでくるのは落ち着いた配色で彩られたカフェ兼ワークスペース。クラウドをイメージした“雲”のデザインが天井に広がります。

カフェ兼ワークスペースはその名の通り、一息ついて仕事をする場であり、従業員同士のコラボレーションを促進するような場としても役割を果たしていくとのこと。各所に配置されたテーブルやソファはパソコン利用に最適な高さで調整されているだけでなく、それぞれに電源が確保されるなど、十分に集中できるようにと配慮されていました。

(写真右上)スローガンが書かれたガラス張りの会議室
(写真右下)カフェ兼ワークスペースからは東京駅が一望できる
このオープンスペースを抜けると執務室が広がっており、アカマイ・テクノロジーズのブランドカラーを基調に配色されています。中央にはハイスツールとデスクが並び、そこに沿う形でオフィスデスクやフォンブースなどを配置することで、こちらのスペースでもコラボレーションを促進しています。


(写真左上)プラグの形状に干渉されないような電源タップを採用
(写真右)ベンチシートの足元にもコンセントを用意
(写真左下)フリーアドレスでも私物などをまとめて収納できるように
今回の新しいオフィスでは細部にわたって工夫が施されていますが、特に同社の色が出ていると感じるのはオフィスに点在するホワイトボードの存在です。元々、同社の起源がマサチューセッツ工科大学(MIT)にあることから、思いついたアイデアを書き留めて議論するような文化が根付いており、実際にオフィス見学中にも利用されている光景を見ることができました。

また、東京オフィスから生まれたアイデアを海外オフィス、在宅の従業員などに伝えやすいことはもちろん、取引先ともスムーズなコミュニケーションがとれるようにビデオ/リモート会議装置が備えられたフォンブースが充実しています。
そして、何といっても目立つのは「Value Wall」と呼ばれる壁面デザインです。

アカマイ・テクノロジーズが大切にしている「バリュー(価値)」をキーワードとしてデザインされており、まさに新しいオフィスには同社のカルチャーが詰まっているのだと感じられる空間となっていました。
この新しい東京オフィスから、どのようなコラボレーションが生まれるのか。楽しみにしたいと思います。
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- この記事の著者
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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