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SQL Server 2008/2008 R2 からの データベース移行ガイドを公開

 クラウドへの移行が加速していますが、システムの中心に置かれたデータベースを、いかにスムースにクラウドに移行するかが、成功の鍵とも言えます。これまで、SQL Server を中心としたデータ プラットフォーム分野の研修を開発、提供してきた知見をベースに、「SQL Server 2008/2008 R2 からのデータベース移行ガイド」 を作成しました。この記事では、「SQL Server 2008/2008 R2 からのデータベース移行ガイド」 のポイントを紹介していますが、本編は、「Cloud Platform 関連コンテンツ」 サイトからダウンロードして、参照してください。

SQL Serverのサポート期間

 Microsoft 製品のサポート期間は、通常、製品発売後、10 年間 (メインストリーム 5 年+延長サポート 5 年) で、この期間が終了すると、Microsoft より、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、インシデント サポートも受けることができなくなります。

 SQL Server 2008 および 2008 R2 は、2019 年 7 月 9 日に延長サポートが終了します。Microsoft は、昨年 7 月 12 日、顧客のワークロードを保護する目的で、延長サポート終了後も、SQL Server 2008/2008 R2 とWindows Server 2008/2008 R2 に対する新しいサポート オプションとして 「延長セキュリティ更新プログラム (Extended Security Updates)」 を発表しました。  

 このオプションは、Enterprise Agreement 加入契約でソフトウェア アシュアランス、またはサブスクリプション ライセンスをご利用のお客様を対象に、最新バージョンの SQL Server または Windows Server にかかるライセンス コスト全額の 75% の料金で 1 年ごとに購入することで、更新プログラムを提供するものです。

 これは、アップグレード中、または Azure への移行中に引き続きセキュリティ更新プログラムを入手するうえで最適なオプションとなります。そして、さらに Azure 仮想マシン で SQL Server および Windows Server 2008/2008 R2 を実行している場合、この延長セキュリティ更新プログラムは無償提供されます。

SQL Server データベースの移行先

 これまで運用してきた SQL Server を Azure に移行したいと考えた場合、移行先としては、IaaS Azure 仮想マシン環境と、運用管理を自動化するフルマネージドなデータベース サービスを提供する、以下の PaaS 環境を選択できます。
 
Azure SQL Database Managed Instance 
Azure SQL Database シングル データベース 
Azure SQL Database エラスティック データベース プール 
 

 Azure 仮想マシンでは、オンプレミス環境に構築してきたデータベース サーバーをそのまま、クラウドにリフトすることができるため、移行の負荷が最も低いです。PaaS のサービスを選択すると、オンプレミス環境で行ってきたデータベース サーバーの運用管理タスクの多くを自動化することができるため、より高い TCO 削減効果を得ることができます。

 どのクラウド環境に移行するべきかの判断は、利用している機能、目標とするスループット、データベースのサイズ、作業工数、予算などから検討する必要がありますが、機能面として大きなところと、データベース サイズを目安に、以下の決定木を作成しました。計画の初期段階に移行先を大まかに判定する際、こちらを参考にしてください。

 さらに、企業内にインストールされている SQL Server コンポーネントの検出方法、移行時の修正作業の洗い出しの手順を含めたデータベース移行計画のステップの詳細は、「SQL Server 2008/2008 R2 からのデータベース移行ガイド」 の 「2.データベースの移行計画」 を参照してください。

データベースの移行方法

 データベースの移行方法は、移行先をどのサービスにするのかにより変わってきます。Express Route や サイト間 VPN 接続で、オンプレミス環境と接続された Azure 仮想ネットワークに配置されるAzure 仮想マシン、および、Azure SQL Database Managed Instance に対するデータベース移行では、オンプレミスで取得したデータベースのバックアップ ファイルを共有フォルダーに格納し、そのまま、移行対象のインスタンスにデータベースを復元することで、データベース移行できます。  

 Express Route や サイト間 VPN 接続が構成されていない場合でも、データベースのバックアップを Blob ストレージに保存することもできるため、ターゲットのインスタンスから Blob ストレージにアクセスできれば、そこから復元することができます。

 しかし、PaaS の Azure SQL Database シングル データベースでは、SQL Server の BACKUP DATABASE ステートメント、および、RESTORE DATABASE ステートメントが実行できません。このため、ソースのデータベース オブジェクトをスクリプト化して移行先に生成した後、データを一括コピーする方法か、または、データベースを BACPACと呼ばれるファイル形式にエクスポートして、Blob ストレージに保存し、その BACPAC ファイルをAzure SQL Database にインポートする必要があります。

 一度、シングル データベースとしてインポートされれば、そのデータベースをエラスティック データベース プールに追加する操作は、いつでも Azure ポータルから行うことができます。

 IaaS 環境の Azure 仮想マシンへの移行、および、PaaS フルマネージド サービスへのデータベース移行手順の詳細は、「SQL Server 2008/2008 R2 からのデータベース移行ガイド」 の 「3.オンプレミスから IaaS へのデータベース移行」 「4. Azure SQL Databaseへのデータベース移行」 「5. Azure SQL Database Managed Instance へのデータベース移行」 を参照してください。

「SQL Server 2008/2008 R2 からのデータベース移行ガイド」
ダウンロードはこちらからどうぞ!

トレーニングのご案内

 Microsoft では、「SQL Sever 丸わかりセミナー」 と題して毎月、SQL Server 、および、Azure SQL Database の新機能とデータベース移行について最新情報を紹介しています。また、Microsoft パートナー企業向けには、mstep クラスルーム で 「SQL Server 2008/2008 R2 からの移行」 の開催を予定しています。  

 さらに、エディフィストラーニング株式会社が、運営しているクラスルームでは、SQL Server 、および、Azure SQL Databaseのハンズオン研修を提供していますので、こちらのトレーニングにも、ご参加いただけると幸いです。

 Microsoftトレーニング

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この記事の著者

沖 要知(オキ トシカズ)

エディフィストラーニング株式会社 (旧 NRIラーニングネットワーク) 勤務。マイクロソフト認定トレーナー (MCT) として、データ プラットフォーム関連のトレーニングの開発、実施を担当。SQL Server関連の著書や Azure 自習書も多数執筆。また、これまでに作成したトレーニングの一部はマ...

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