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「システム管理者感謝の日」講演レポート これからのシステム管理者に求められるもの~オープンシステムからクラウドへ(後編)

  2009/09/14 07:00

これからのシステム管理者に求められるもの

 後半は、グリーンIT、クラウドコンピューティング、パンデミックBCPといった最近のテーマとシステム管理について語った。

 「グリーンITには、Green of IT(IT自体のグリーン化)とGreen by IT(ITを使ったグリーン化)の2つの考え方があります。システム管理者にとっては、Green of ITの消費電力の削減がテーマです。総務省のデータによれば、データセンターの電力消費はサーバが18%のようですが、実はデータセンターの空調も6%、業務用PCも10%ぐらい使っている。これらを考えると効果的なのはやはりサーバやネットワーク機器の集約化だと言えるでしょう。一方、間接的にはエアコンの省エネ化も必要です。」

2012年の通信分野の電力消費量の内訳(非対策ケース)
2012年の通信分野の電力消費量の内訳(非対策ケース)

 さらにクラウドコンピューティングについては以下のように語る。

 「クラウドの時代になるとシステム管理の考え方そのものがすっかり変わってしまうでしょう。コンテナデータセンターは、1台のコンテナの中にサーバを数1000台格納していて、その管理を1人でやっているそうです。グリッドや仮想化をフルに使った大規模な冗長化を前提としているので、数台の停止は全体として問題にならないという発想です。近い将来そうなってくると、普段やっているシステム管理の仕事の発想の転換が迫られる時代がくるかもしれません」と語り、「プライベートクラウドでサーバを集約するだけでも大幅なコスト削減が可能。この方向はシステム管理者はぜひ取り組みは検討するべき課題。その時はクラウド環境下で、自社の責任範囲とクラウド側(アウトソース先)との問題の分けと見極め、100%アウトソースした場合のSLA管理が新しいスキル要件になります」

 最後に、今後のシステム管理者のスキルとキャリアの方向性について触れた。

 「システム管理の統合の方向にいくでしょう。ぜひ追求していただきたいのは、真のマルチベンダサポート。どのベンダのシステムでも統合運用できるというスキルを追求してほしい。将来のクラウド化を見据えながら、現場の仕事の中で、障害の予兆感知力、一次切り分け、キャパシティ管理といったスキルをぜひ磨いていって欲しい」と締めくくった。

編集部注

 本稿は「システム管理者感謝の日」で行われた南波幸雄氏の講演レポートを3回に分けて掲載しています。前編、中編は以下のリンクよりご覧ください。



著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

    「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

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