SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

政治学者 丹羽文生の永田町一刀両断!!

参院選前に「平沼新党」結成か!? 

―頭を悩ます党名選び―


「国連党」に「原子党」

 保守合同を目前に控えた1955年10月31日、自由党と日本民主党による新党準備会の党名委員会が「広く国民の協力を得る」との建前から、党名を公募で決める方針を固め、11月8日、全国紙の朝刊に広告を出した。

 「新党党名募集」と題した広告には、「保守新党は愈々11月15日をもって結党式を挙げる事になりました。ついては真に清新強力な政党にふさわしい党名を左記によって募集することにいたしました。奮って応募願います」とあり、締切日は結成大会2日前の12日、ハガキでの応募で、「採用の党名には記念品を贈呈」と記載された。

 その結果、2,191通もの応募があり、最も多かったのが「日本保守党」で546通、続いて「民主自由党」と「保守党」が187通、次いで「日本国民党」が159通、意外にも「自由民主党」は1通で、中には、皮肉を込めた「民自結託党」、さらには「日本国華党」、「国連党」、「大和党」、「日の丸党」、「原子党」なるものまであった。

 当初の流れでは「日本自由党」が有力視されていた。ところが、これに日本民主党の大多数のメンバーが猛反発し、結成大会前日に行われた解党大会では、怒号が飛び交う大荒れとなった。彼らは吸収合併のような形での新党結成を恐れたのである。

 こうして結局、その夜に行われた会合において、「自由民主党」とすることで合意し、翌日、中央大学講堂において、華々しく結成大会を開催した。つまり、「自由民主党」という党名は、プロのコピーライターでも政党人でもない一般の国民が命名したのである。

 通常、その新党が理想とする政治哲学や政治理念を党名に含めるが、余りにオーソドックスでは新鮮味に欠け、聞き慣れない言葉を使用すれば国民に馴染まない。新党のネーミングは実に難しい。(敬称略)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
政治学者 丹羽文生の永田町一刀両断!!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

丹羽 文生(ニワ フミオ)

1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2164 2014/03/28 17:12

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング