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PM Conference 2010 イベントレポート 従来型プロジェクトマネジメントの限界への解としての自律改善型チームづくり

  2010/03/18 00:00

何か問題が起こるたびに、プロジェクトマネジャーは新たな管理の仕組みを取り入れ管理を強化してきた。しかしこのような方法はもはや限界にきている。それよりもメンバーが自律的に問題を解決する仕組みをつくることが大事である。

従来型プロジェクトマネジメントの限界

 「なぜ、現場力を醸成するマネジメントが重要だと気づいたのか、私の経歴に沿って説明したい」。富士通 ソリューションビジネスサポートグループ 自律改善室プロジェクト部長の稲葉豊久氏は富士通にSEとして入社し、1991年よりプロジェクトマネジメント(PM)に携わって以来、一貫してPMのうまいあり方を追求してきた人物だ。

 ツールやルールの整備など管理の標準化を行い、組織的支援をルール化し、さらにはプロジェクトの生産性を向上させるための支援ツールの斡旋などを行ったりしてきたという。

富士通株式会社 ソリューションビジネスサポートグループ
自律改善推進室 プロジェクト部長 稲葉豊茂 氏
富士通株式会社 ソリューションビジネスサポートグループ 自律改善推進室 プロジェクト部長 稲葉豊茂 氏

 2002年より「現場を楽にする」ことを目指して様々な改革に取り組んできた稲葉氏だが、思惑とは裏腹に管理工数が逆に増加し、少しも現場は楽になっていないことに気づいた。「もはやこれまでのPMでは限界がある。現場力を向上させることが重要だ」と稲葉氏は実感したという。それが自律改善活動に取り組むきっかけとなった。

 自律改善活動とは組織トップの意思・想いを受けたチームが、その実現に向けて自ら設定したも目標にむけて行動する。その過程での継続的な改善を通して、改善力=チーム力=組織力を高めていく小集団活動である。

 この活動でキモとなるのが情報の共有する場の設置である。前日の振り返りや当日の作業などは毎日開くスタンディングミーティングで共有する。また、週に1度は作業のムリ、ムダ、ムラの改善策の検討会を開催。そこで話した内容はムダとりボードで共有する。

自律改善活動のフレームワーク
自律改善活動のフレームワーク

 そのほかにもチームの目的や方針、目標などの情報は管理ボードで管理する。作業待ちやバラつき、滞留、遅延など情報は作業指示かんばんに記述し、個別の進捗や効率や生産性を測定する。このような工夫を通して情報を見える化し、毎日のチェックを習慣化する。

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著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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