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第7回 SOAはなぜ普及しないのですか?

  2010/09/15 00:00

ひとつの理想的なシステムのあり方のようにも思えるSOA。でも、実際にはそれほど普及しているというイメージはありません。むしろ、今やバズワードとして消え去りつつあるようです。なぜ、SOAは企業に受け入れられないのでしょうか?

いざ、SOA!~とりあえず、何から手をつけましょうか?

生徒

ここまでお話を伺っていて、SOAのメリットについてよく分かりました。おそらく、多くの方々もそのことはよく分かっているからこそ、SOAに対して根強い関心があるのだと思います。ただ、その一方で、なかなか普及が進んでいない気もするのですが、何故なんでしょうね? それがこの企画をやろうと思った一番のきっかけなんですが。

先生

うーん、それは難しい質問だよね。ただ、やっぱりよく分からないからでしょうね。例えばね、今日SOAの話を聞いて「これは良いな」と思ったでしょ? じゃあ、かえってまず何をしますか? どんな作業が必要だと思いますか?

SOAを導入しよう!
SOAを導入しよう!
 

うーん、、、どんな作業が必要なんでしょう?(笑)

先生

うん、だから、そういうことなんだよね。例えば、翔泳社が自社システムをSOAで再構築しようとするじゃない。その時に、システム部門の人たちが何をやればいいのかがわかるかどうかなんだよね。それが、最初の関門。

何をしたらいいの?
何をしたらいいの?
生徒

なるほど。そこでうやむやになってしまうケースも少なくなさそうですね。

先生

そういうことです。じゃあ、自分たちがどうすべきか分からないとすればどうするか。SOAをよく分かっているコンサルタントやSIerをつれてこないといけないわけだよね。その人たちが、きちんと「サービスとしてどういう定義をしますか」「どんなデータモデルに基づいてやりますか?」といった地道なステップを踏んでくれる人なら上手くいくでしょう。

相談してよかった!
相談してよかった!
 

でも、いきなり「●●●社のESBを買わないとダメです」と言われちゃった日には、その後はちょっと不安ですよね。たしかに、ESBは必要な機能なんだけど、SOA全体で見ればそれは本質部分ではなかったよね。ところが、ベンダーによっては、ESBさえ買ってくれれば、「さぁできた」という調子で話をするわけじゃないですか。

また、製品の話か・・・。
また、製品の話か・・・。
 

そういう姿勢を見て、ユーザ側が懐疑的になっているのも今ひとつ浸透しない原因のひとつとしてあると思いますよ。(次ページへ続く)

 

 

 

 

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著者プロフィール

  • 南波 幸雄(ナンバ ユキオ)

    産業技術大学院大学 産業技術研究科 教授、博士(学術)。専門は情報システムアーキテクチャ、概念データモデリングの教育、CIOの養成など。 学生時代は化学工学を専攻。1972年にソニーに入社。磁気テープの研究・開発・製造技術などを担当。その後、生産管理システムプロジェクトへの参画を機に、情報システム...

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