新ソリューションは、「NeoFace顔情報マネジメントサービス」に加え、従来より提供しているPCログオンなどができるPCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」、出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」、顔認証システムを容易に導入可能な「NeoFace 顔認証システム導入セット」などのNEC顔認証ソリューション群をまとめて提供するもの。
また、「顔認証ソリューション for オフィス 構築支援サービス」として、NECの各種顔認証ソリューションの連携導入に関するコンサルティングやシステム運用開始後の保守サービスなどをメニュー化し、このソリューションの迅速かつ容易な導入を支援するとしている。
1. 顔情報の共通利用が可能な「顔認証ソリューション for オフィス」の特徴と構成
新サービスの「NeoFace顔情報マネジメントサービス」を活用することにより、端末のログインやプリンタ/複合機での認証、ビルやフロアへの入退など、オフィス内における認証を顔情報にまとめ、利用者の利便性向上やセキュリティ強化を図ることができる。
1.「NeoFace顔情報マネジメントサービス」(10月25日提供開始)
NECの顔認証製品/ソリューションを導入した企業が、照合用の顔画像や個人を識別するIDなどの情報(顔情報)をクラウド上で一元管理することが可能に。このサービスにより、自社の認証システムにおいて顔情報のリモート管理や、複数の地点/用途の顔認証システム間で顔情報の共通利用が可能になるなど、顔情報の登録・管理における利便性が向上。
2.「顔認証ソリューション for オフィス」を構成するNECの顔認証ソリューションの強化
・顔認証PCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」(12月12日提供開始):「NeoFace Monitor」はPC向けの顔認証ソフトウェア。今回の強化では、顔認証によりPCログオンだけでなくアプリケーションへのログインにも利用可能となり、アプリケーションを立ち上げるごとにID/パスワードを入力する手間が省ける。また、既存のIDカード認証と顔認証の混在利用も可能。
・出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」(12月27日提供開始):ビルの出入口で顔認証を使い入退場を行うためのパッケージ製品。今回、新たにAPI連携に対応し、外部認証システムと連携して入退場の制御や、外部管理システムから入退者情報の取得や登録などを行うことができる。また、冷却ファンを内蔵したモデルの製品化により、背面や側面に空間を設けることが不要となり、設置の自由度が向上。
・顔認証システムを容易に導入できる「NeoFace顔認証システム導入セット」(12月27日提供開始):顔認証ソフトウェアをプリインストールしたアプライアンスサーバと導入サービスをセットにした製品。入退室機能モデルは、フロアや会議室などの入退室時にドア解錠ができるモデル。今回の強化では、利用者の顔認証画像の自動更新による経年変化への対応、なりすましを防ぐ記録対応など、入退室時の顔認証の正確さや信頼性向上を図った。
・顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud」:顔認証機能および顔認証の管理機能を提供するクラウドサービス。今回の強化では、NeoFace Cloudの顔認証機能を活用したサービスのシリーズとして、本人確認と位置情報管理が可能な顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud GPS連携サービス」を提供開始(10月30日予定)する。スマートフォン/タブレット上のアプリケーションを使い、任意の勤務場所で、「誰が、いつ、どこにいたか」を正確に記録する。
2.「顔認証ソリューション for オフィス 構築支援サービス」の提供
「NeoFace 顔情報マネジメントサービス」を導入する企業向けに、システム構築支援サービスの提供を開始。安心して顔認証システムを導入できるよう、コンサルティング、各顔認証ソリューションの動作設定や連携確認、導入後の保守などのサービスをメニュー化。複数の顔認証ソリューションをまとめて導入される場合だけでなく、必要な部分から順次導入する場合でもシステム構築を支援。(12月下旬提供開始)
3. パートナー企業との共創を強化
NECではパートナー企業と協業し、顔認証関連製品と連携した新たなソリューションの創出や提供を目的とした「ソリューション開発プログラム/顔認証」を通じ、現在55社のパートナー企業と顔認証連携ソリューションを推進している。今回、このプログラムによって創出したオフィス用途の新ソリューションを各パートナー企業から発売する。