「カスペルスキー スモール オフィス セキュリティ」は、小規模事業者が抱える課題にフォーカスし、従業員5人から25人規模の企業を対象に、業務で使用するWindows PC、MacおよびAndroid端末に加え、重要なデータの共有や保存先となるWindowsファイルサーバー向けの保護機能を提供する。
なお、この製品のインストールは短時間で行えるほか、難しい設定やセットアップなしに堅牢なセキュリティ環境を構築できる。加えて、月額サブスクリプション版では必要な台数分だけ購入できるため、セキュリティ投資を柔軟にコントロールできる。今回発表する最新版では、特にWindowsファイルサーバー上のデータ保護機能を強化している。
最新版の主な特徴と強化点
・Windowsファイルサーバー上のデータ保護
新たにWindowsファイルサーバー用にもシステムウォッチャー機能を搭載することで、ソフトウェアやアプリケーションの悪意のある動きをブロックし、ロールバック機能で元の状態に戻す。これまで提供してきたデータ暗号化とバックアップ機能とともに、データ損失や情報漏えいのリスクを低減する。
・Windows PCの脆弱性対策を強化
不要あるいは脆弱なアプリケーションを管理する機能の対象に、ブラウザ拡張機能を追加した。また、「意図しないインストール」「ほとんど使用されていない」など、オブジェクトのカテゴリ選択が可能になった。ソフトウェアのアップデートを支援する機能では、自動、毎日、週末ごとなど、アップデートの検索スケジュールを指定できるようにした。これらの機能強化により、脆弱性になりうる古いアプリケーションが減少する。
・Android端末の保護
マルウェアからの端末保護や危険なWebサイトへのアクセスを防ぐ機能、迷惑電話・迷惑メールのブロックなど多彩な機能に加え、新たに暗証番号によるアプリロック機能を追加。また、万一、Android端末を紛失しても、遠隔操作により端末のロック、データの消去、追跡および場所の特定が可能。
・Macの保護
マルウェア対策や危険なWebサイトへのアクセスを防ぐ機能に加え、Windows PC版で搭載されている、ネット決済時に入力するクレジットカード番号や暗証番号などの情報を保護する機能を搭載。
・オンライン管理コンソールによるデバイスの一元管理
複数デバイスのセキュリティ設定や管理を一元的に行うためのオンライン管理コンソールが用意されており、別途管理サーバーの設置が不要。最新版では、画面デザインを変更し操作性が向上した。ITセキュリティ専任者でなくても、セキュリティ管理をリモートで容易かつ適切に行うことができる。