ファルコンストア・ジャパンは5日、中小規模のユーザを対象としたアプライアンス型IT継続ソリューションとして「FalconStor CDP アプライアンス QuickRecoverio(クイック リカバリオ)」「FalconStor VTL アプライアンス Tanker Deduplio(タンカー デデュプリオ)」の2製品を発売した(出荷開始は2009年3月1日を予定)。
今回、新たに発表されたQuickRecoverioとTanker Deduplioは、それぞれ同社が提供する「FalconStor CDP」と「FalconStor VTL」をベースとしたアプライアンス製品。
FalconStor CDPは、継続的にデータ同期を行うことでミラーディスクを生成する、システムの高速回復を主目的としたリカバリソフトウェア。独自のスナップショット機能を利用することによって、任意の時点にデータを復旧させることができる。
一方、FalconStor VTLは、一般的なディスク装置をテープ装置として仮想的にエミュレートするソフトウェア。既存のシステムを変更することなくテープバックアップからディスクにスムーズに移行できるのが特徴だ。また、独自の重複除外機能により必要なデータのみ効率的にバックアップできる。
ソフトウェア版は、大規模システムを主なターゲットとしていることもあり、その導入には一定程度の手間やコストが必要だったが、アプライアンス版では中小規模向けに焦点を当てることによってその負担を軽減した。「データ爆発、内部統制といった背景を受けて、IT継続への関心は高まっている。中小規模環境のシステム管理を担当しているお客様から『もっと手軽に、復旧が早くて簡単なツールを導入したい』という声を多くいただいた」(マーケティングマネージャー 大塚氏)
Quick Recoverio、Tanker Deduplioともデータ容量が異なる3つのモデルを用意。最小構成はどちらも490万円で、今後3年間で2000台、120億円の売り上げを目指す。