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日本の個人ユーザは被害をうけた人は少ないが、被害の可能性には高い認識を持つ――エフセキュアが9か国で調査

企業も「いつ侵害されるか」が問題であるという現実を受け入れ始めている

 この調査によると、回答者の71%が自分がサイバー犯罪やなりすましの被害にあうのではないかと感じていると答えている。また、回答者の73%が、自分の子供も被害をうける可能性があると考えていることが分かった。

 また、個人ユーザの半数以上(51%)が、家族の誰かが何らかのかたちでサイバー犯罪の被害を受けたことがあると回答している。マルウェアやウイルスが最も一般的な脅威であり、その次に、クレジットカードの不正使用やショートメール/電話による振り込め詐欺が続きます。4人中1人のユーザが、複数の種類のサイバー犯罪によって被害を受けたことがあると答えている。

 日本と、調査対象となったその他8か国を比較すると、サイバー犯罪の被害を受けたことかがあるかは、8か国では51%が「はい」と回答しているのに対し、日本では41%にとどまった。

 その反面、自分がサイバー犯罪やなりすましの被害をうける可能性については、8か国で70%の回答者が「まあまあ高い」から「非常に高い」と感じているのに対し、日本ではそれが77%と1割高い数値を残した。この2つの質問からは、日本では実際に被害をうけた人は少ないものの、被害をうける可能性には高い認識を持っている、と考えられる。

 企業側も、既に「侵害されるかどうか」ではなく、「いつ侵害されるか」が問題であるという現実を受け入れ始めている。また、企業に限らず、高いセキュリティ意識を持つ個人ユーザでさえも、個人情報を奪われる危険性が増大している。

 マルウェアやフィッシングをはじめとする従来型の手法がサイバー犯罪において広く使われているが、なりすましやアカウントの乗っ取りという2つの新しい攻撃の手法も近年増加している。そのため、個人ユーザにとっても、包括的なサイバーセキュリティへの対策が必要となってきている。

エフセキュアは2019年中に個人情報保護のための新しいサービスを開始予定

 個人情報の盗難やアカウントの乗っ取りなどの攻撃について個人ユーザが持つ懸念に応えるため、エフセキュアでは2019年中に、まったく新しい個人情報保護のためのサービスの提供を開始する。この包括的なサービスは、侵害前、侵害中、侵害後にわたってユーザを保護するように設計されている。

 1. エンドポイントおよびプライバシー保護製品は、フィッシング攻撃やマルウェア攻撃を無力化。一方、VPNテクノロジーは、コンシューマが公衆Wi-Fiを使用している際に盗聴されるのを防止。

 2. 使いやすく強力なパスワード管理機能により、すべてのサービスに固有の強力なパスワードを作成し、侵害が発生した場合のリスクを最小限に抑えることが容易になる。

 3. 漏洩した個人情報に対して、公開Web、ディープWeb、ダークWebを24時間365日監視。

 4. 攻撃者が盗んだ個人情報を悪用する前に、侵害対応ガイダンスにより、なりすましやアカウント乗っ取りを予防する。

 ■調査概要
 エフセキュアの個人情報保護に関するコンシューマ(B2C)対象調査、2019年5月。調査パートナーのTolunaと9か国(日本、フィンランド、米国、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、ブラジル、スウェーデン)にて実施。各国400人=合計3,600人の回答者(25歳以上)

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