近年、大規模施設の監視システムは防犯カメラの画像品質の向上や画像検索機能の充実が求められている。日立製作所は、自社実験で80%以上の高精度で特定人物と追跡が可能となるネットワーク型監視システムを開発した。同社が開発した高精度の顔認識技術と、服装やその他の画像中のパーツを検索条件に組み合わせることで、高い追跡率を実現している。
また、検索結果をデータベース化し、再検索の速度や精度も向上させているという。複数カメラの映像(時間情報も含む)から特定人物を再検索することで、移動経路の把握、地図作成、あるいは特定人物検出のアラーム機能なども可能になるそうだ。
日立では、このシステムを駅や空港といった施設だけでなく、原子力発電所、製造工場などセキュリティが重要となる施設への展開を進めたいとしている。このシステムは、3月3日から開催される「Security Show 2009」に出展される。