「Manufacturing-Space」は、クラウド上で3次元CADデータをはじめ企業の所有する各種データを、安全かつ便利に管理・活用するサービスになる。データ資産を守りながら社内外で共有できることに加え、専門ソフトウエアをインストールしたPC端末でなくてもCADデータ等を閲覧することができる。
主なバージョンアップ内容
・設計データの「類似形状検索サービス」の機能強化
類似形状検索サービスは、Version 4.3から搭載した機能で、3次元形状をもとに、Manufacturing-Spaceの「データコンシェルジュ」上に管理されているデータの中から、AI技術を用いて、類似したCADデータを検索することができる。
そのCADデータと紐づいているフォルダ内の過去に発生したコストやトラブルなどの情報も参照できるため、取引先への見積作成や設計時において、スピードや品質の向上につながる。
さらに、今バージョンでは、検索条件に「3次元形状の体積」を追加した。より早くより条件に即したデータを絞り込めるようになり、類似形状検索サービスの利便性が向上。
・「オートサーフェス」のデータ変換機能強化
オートサーフェスは、3次元スキャナーで測定したデータを、CADデータに自動変換するサービスで、たとえば、現物からCADデータを改めて作製する時などに役立つ。しかし、一般的に3次元スキャンデータにはノイズなどが含まれることが少なくなく、そうした場合、従来のバージョンでは、CADデータに変換できないことがあった。
今バージョンでは、データ変換時にノイズを自動除去するよう対応し、これまで変換できなかったスキャンデータをCADデータに変換できる成功率が向上した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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