UiPathは、5月27日、オープンハウスがRPAプラットフォーム「UiPath」を導入したと発表した。これにあわせて、同社は、ハイパーオートメーションを指向したRPAの戦略的活用を支援している。
オープンハウスでは、製販一体型のビジネスモデルを実現すべく、自社開発にこだわった独自の基幹業務システムを構築・運用しており、2019年5月にはRPAによる業務の自動化に着手している。
当初は、独自開発で進めていたが、RPA化に対する社内の要望が急拡大したことから、これらの要望にスピーディーに対応するため2019年10月に「UiPath」を導入。RPAによる自動化の全社展開を本格化している。
オープンハウスは、「UiPath」についてIT部門の技術者に加え業務部門でも開発できる「開発生産性の高さ」、ロボットの運用・実行をIT部門で一元管理可能な「優れた統合管理性」、G SuiteなどのパブリッククラウドサービスとのAPI連携に対応した「クラウドサービス連携」を評価している。とりわけ、UiPathのクラウドサービス「UiPath Automation Cloud for enterprise」のOrchestrator機能(SaaS版Orchestrator)によるG Suiteとの連携機能は「UiPath」採用の決め手となった。
SaaS版Orchestratorは、5月27日に日本での正式提供が開始されており、管理ツール「UiPath Orchestrator」の機能をクラウドサービスとして利用できるようになっている。
オープンハウスでは、SaaS版Orchestratorのパブリックプレビュー版を2019年度からいち早く導入。G Suiteサービスへの入力によって実行インスタンス「UiPath Robots」を起動させ、SpreadsheetやChatなどへ出力させるワークフローを構築した。これにより、手作業に依存していた物件情報の収集・登録・配信プロセスを自動化した。
また、複数のUiPath Robotsやワークフローの統合的な管理、スケジューリングによる自動実行・無人運用も行っている。
同社は、2022年までにビッグデータ分析・AIとRPAが連携する高度に自動化された業務プロセスの実現を目指す。