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IBM、Watson向けにAIの自動化や自然言語処理に関する新機能を発表

  2020/12/18 13:05

 IBMは米現地時間12月9日、IBM Watsonの新機能を発表した。IBM Researchが開発したこの新機能は、AIの自動化の改善、自然言語処理(NLP)における精度の向上、およびAI予測による判定結果の信頼度向上の促進を目的として設計された。

 また、IBMは来年1年間を通して、IBM Cloud Pak for DataのWatson Studioにおいて、IBM Researchが開発した「AI Factsheets」を商用化する計画も発表している。

IBM Watsonの新機能

Reading Comprehension:

 Reading Comprehensionは、膨大な量の複雑な企業文書の中から自然言語クエリに対して、より正確な回答を特定するための新機能として計画されている。また、各回答に対するシステムの確信度を示唆するスコアも提示されるとしている。

FAQ Extraction:

 FAQ Extractionは、NLP技法を用いて文書からFAQと対になるQ&Aの抽出を自動化する機能だという。これまで企業がバーチャル・アシスタントを最新の状態に保つためには、手作業でのアップデート・プロセスが必要だった。新機能では、この時間がかかる作業を軽減できるという。

新たなインテント分類モデル:

 新たなインテント分類モデルは、既にWatson Assistantで利用可能である。このモデルは、バーチャル・アシスタントと対話するエンドユーザーの目的や意図をより正確に理解すること。そして、管理者・開発者がより迅速にシステムを学習させられるようにすることを目的として設計されている。

 このモデルでは、他の商用システムと比べて、より少ないデータから正確な結果をもたらすことができるという。そのため、バーチャル・アシスタントの本稼働を、数日のうちに高い精度で実現できるとしている。

Watson Discovery:

 Watson Discoveryでは、ボスニア語、クロアチア語、デンマーク語、フィンランド語、ヘブライ語、ヒンディー語、ノルウェー語(ブークモール)、ノルウェー語(ニーノシュク)、セルビア語、およびスウェーデン語という10の新たな言語をサポートしている。

 IBMのデータおよびAI担当ゼネラル・マネージャーのダニエル・ヘルナンデス(Daniel Hernandez)氏は、「この1年で、AIの真の力とは、状況の変化に対して企業が行動を起こしリアルタイムに対応するのを支援することにあるとわかりました。つまり、数週間や数ヵ月ではなく数分や数時間での対応ということです。今回発表した新しいAI機能は、IBM Researchによってもたらされる最先端のAI技術の進歩が、あらゆる業界のあらゆる規模の企業に大きな変革をもたらしているWatsonの言語、自動化、および信頼構築でのイノベーション実現に、どのように貢献しているかを示す1つの例なのです」と述べている。

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