日立システムズとインテグリティ・ヘルスケアは、医薬・ヘルスケア分野において提携することを発表した。
インテグリティ・ヘルスケアは、疾患管理システム「YaDoc」、オンライン診療・服薬指導システム「YaDoc Quick」を展開しており、本年3月よりPHR管理システム「Smart One Health」をリリース。「Smart One Health」と「YaDoc Quick」を連携して使用することで、アプリケーションからスムーズに診療予約を取り、画面共有しながらオンラインで指導を受けることを可能にするという。
特に、生活習慣病を中心とする慢性疾患の予防から治療に貢献するサービスとして、医療機関だけでなく、企業や健康保険組合、自治体に対して、様々なソリューションを展開していく予定だとしている。
今後は、日立システムズの強みであるセキュアなクラウド基盤上での医療情報システムに関する知見・ノウハウと、インテグリティ・ヘルスケアの強みであるオンライン診療や服薬指導、PHRサービスを連携させることで、医療情報・データを一元的に管理し、それらの情報に基づいた総合的な健康支援サービスの提供をめざすという。
たとえば、タニタヘルスリンクと連携した「健康経営支援サービス」「健康増進事業支援サービス」とインテグリティ・ヘルスケアの「Smart One Health」を日立システムズのクラウド基盤で連携させることで、予防から治療までのサービスを企業に提供することが可能になる。また、今回の取り組みについては、2022年4月の日立システムズグループ展開を見据え、本年10月から段階的に自社に導入し、効果をサービスに反映していく予定だとしている。
さらに、日立システムズがハブとなり、産学連携による生活習慣病改善アプリケーションの共同研究や、医療・ヘルスケア分野における協創を実現して、健康支援・増進、効率化、医療費削減の推進に貢献することをめざすという。
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