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IIJ、マイクロデータセンターをエッジコンピューティング基盤として活用するための実証実験を開始

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、白井データセンターキャンパスの敷地内にマイクロデータセンター(以下、MDC)を屋外設置し、エッジコンピューティング基盤として実用化するための技術検証を行う実証実験を開始した。

図:実証実験のイメージ【画像クリックで拡大】
図:実証実験のイメージ【画像クリックで拡大】

 今回設置するMDCは豪州Zella DC製で、データセンターに必要な機能であるサーバー冷却用空調ユニット/UPS(無停電電源装置)/環境センサー/セキュリティカメラ/物理セキュリティ(遠隔操作可能な電子錠など)を備え、防水・防塵性能と遮音性能により屋内外、場所を選ばず設置が可能だとしている。

 たとえば、IoT機器や生産現場を自動化する、FA機器などのエッジデバイスと物理的に近い場所にMDCを設置して、データ処理や、セキュリティ上の制約がある環境でのエッジコンピューティング基盤として利用可能。また、クライアントの拠点に設置することで、オンプレミスの小規模マシンルームとしての利用も期待されるとしている。なお、今回の実証実験では、MDCの設備性能と遠隔からの監視・運用スキームを検証するという。

 同社は今後、本実証実験を進め、クライアントがMDCを活用することで自社にエッジコンピューティング環境を短期間で容易に構築、運用できるソリューションを開発し、2021年度中に提供開始する予定だとしている。

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