資生堂インタラクティブビューティー(以下、SIB)は、デジタル・IT領域の専門人材の育成・強化を目的として設計した人材育成プログラムを2022年2月下旬から開始すると発表した。なお、同社は資生堂とアクセンチュアの合弁会社として、2021年7月に設立されている。
SIBは、デジタル・IT領域において新たな価値提供とビジネス変革を牽引する専門家集団の育成を目指すため、アクセンチュアのデジタル変革および育成ノウハウを体系化。デジタル人材育成の方法論「4Dサイクル」を、人材育成の基本的な考え方としているという。
4Dサイクル:SIB人材育成の全体
- Define(人材定義):自社が求めるデジタル人材を定義し、必要となる人材の質・量を明確化(SIBではDX領域で18、IT領域で16の人材像を定義)
- Discover(選抜・評価・採用):デジタル人材向けに定義されたスキルアセスメントを定期的に実施し、スキルアップ成果を評価に反映
- Develop(人材育成):100を超えるビジネス基礎・領域共通講座と40を超える専門スキル講座を提供し、社員のスキルアップのための機会を提供
- Deploy(適正配置・モニタリング):スキル成長に応じた適正なキャリア・配置を行い、SIBのDX戦略と同調した配置を適正化
ファーストステップである「基礎スキル研修」はSIB設立直後の2021年8月からスタートし、自律的な変革の推進に必要な、考える、書く、調べる、進行するなどのビジネススキルと、プロフェッショナルとしてのマインドセットの講座を行い、全社員が2022年1月に終了。2022年2月下旬からは「領域共通研修」と「専門スキル研修」を開始するという。
「領域共通研修」はセカンドステップとして、領域における担当業務の質を高め、新たな価値を創出するためのスキルを身に付ける研修を実施。DX領域ではデータ分析概論やマーケティング概論、IT領域ではテクノロジー概論やITプロジェクトマネジメントなどの講座を2月下旬から4月末まで実施する予定で、全社員が取り組むとしている。
また、ファイナルステップとしての「専門スキル研修」では、専門人材としてのミッション遂行に必要な、個別かつ高度なケイパビリティを養う専門スキル研修を、一部の社員を対象に提供。DX領域では「データサイエンティスト」「データエンジニア」「デジタルデザイン・スペシャリスト」などを含む9人材と、IT領域では、「ビジネスアナリスト」や「ICTストラテジスト」などを含む4人材を対象とし、それぞれの専門分野でのプロフェッショナル人材を育成するという。
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