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トヨタ自動車、高齢化進む名古屋港のコンテナ輸送効率化に向け実証実験 NSSOLが支援

 日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、トヨタ自動車が提供する港運事業者向けコンテナ輸送の最適化を支援するクラウドサービスシステム構築と、名古屋港での実証実験を支援した。

 名古屋港内ではコンテナの陸上輸送を担うトラック配送業務のドライバーの高齢化が進んでおり、労働力不足や業務ノウハウの継承が大きな課題となっている。今回の検証では、そうした課題解決に向けコンテナ輸送に関わる物流会社を横断したプラットフォームを作り、デジタルでつなぐことで「輸送会社の配車業務の負担軽減」「ドライバーの負担軽減」「倉庫の荷役管理業務効率化」を目指したという。

 名古屋港の港運企業と検証した配車最適化サービスのシステムは、GPSやOCR(光学文字認識技術)を使って得られた輸送業務に必要となる情報(トレーラーヘッド、シャーシ・コンテナ、倉庫側発着バース)をデータ化し利用状況と予測到着時間を算出。リアルタイムで最適な配車指示を支援するという。同システムを活用することで、コンテナ陸上輸送の効率化と合わせて、配車担当者・ドライバーの負担軽減、牽引車両や駐車ヤードの有効活用への効果が確認されたとしている。

 トヨタ自動車は今後、今回の検証で使われたコンテナ輸送の最適化システムをサービス化し、コンテナ輸送に関わる物流企業を、名古屋港に限らず広く求める計画。NSSOLは、DXの推進と経営課題の解決に貢献するという。

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