インテルは9月21日、SaaS事業者に対してビジネス促進や技術支援の活動を行う「インテル SaaS Market Acceleration Program」を、2022年第4四半期より開始すると発表。同日、記者説明会を開催した。
インテル SaaS Market Acceleration Programは、中小企業がクラウドサービスを容易に利用できるよう、サービスを提供するSaaS事業者を技術支援するもの。SaaS市場の成長を図るとともに、中小企業が高度なIT人材や知識を有さなくてもクラウドサービスを利用できる環境を整え、労働生産性向上とDX推進を支援するという。
同プログラムに参画するSaaS事業者には、中小企業とのマッチメイキングの機会を生かし、ビジネスの拡大を支援。さらに、クラウドインフラ/サービスやセキュリティーに関するインテルの最新技術情報にアクセスでき、技術支援/IT人材育成のトレーニングも受講できるという。
インテルは、2022年中に複数のSaaS事業者に対して、外部または同社主催イベントへの参加機会の提供や、ユーザーとなる中小企業のマッチメイキングといったビジネス促進活動を展開する。2023年からは同プログラムに参画するSaaS事業者を広く募り、前述の活動に加え、テクノロジーセミナーの実施、クラウドにおける最適化支援、テクニカル・アドバイザリー技術支援へと活動を拡大する予定だという。
記者説明会に出席した同 代表取締役社長 鈴木国正氏は、同プログラムの提供について「我々がSaaS事業者をビジネス面、技術面の両輪でサポートすることで、結果として中小企業のクラウド利用促進、労働生産性の向上につながる」と説明。「99.7%[1]いる中小企業へのアプローチを本格的に始める。確実に成果を出していきたい」と意気込みを述べた。
また、ビジネス促進活動の第一弾として、インテルはスマートキャンプと日本のSaaS市場の成長を支援する目的で協業し、共同でイベントなどのマーケティング活動を実施するという。
[1] 中小企業庁「2021年版中小企業白書」令和3年7月6日
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