SAPジャパンは、トランスコスモスが、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用したと発表した。
トランスコスモスの海外関係会社では従来、それぞれ異なる会計システムを利用しており連携が難しかったという。そこで、グローバルのディファクトスタンダードであるSAPのクラウドERPを検討し、海外子会社で導入されることが決定した。最初の段階では、SAP S/4HANA Cloud, Public Editionを、米国、マレーシア、中国の3地域の海外子会社に導入。近い将来に同社グループ内で横展開していく予定だという。
新システムの導入により、決算数値の手作業による補正や、やり直しコストの削減が見込めるほか、不正や法対応不備の事前防止などのガバナンス強化が可能になるとしている。同社は、新システムの利用により、財務会計と管理会計の一致を前提とした正確かつ緻密な数字をもとに、迅速な意思決定が実現できると期待しているという。
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