松尾研究所は日本テレビ放送網(以下、日本テレビ)と、放送業界のDXに向けて2022年2月より共同研究を開始し、ハイライト動画生成や視聴率予測の取り組みを推進していると発表した。
放送業界では複雑性の高い業務に人力で対応し、工数がひっ迫する課題があったという。同プロジェクトでは、AIを活用した視聴率予測やハイライト動画自動生成に取り組んでおり、放送業界のDXを実現することを目指すとしている。
プロジェクト詳細
視聴率予測
視聴率予測は、過去の放送実績に加え、裏番組やイベント等の様々な変数を考慮する必要があり、予測担当者の作業工数が大きいという課題があった。そうした背景から、視聴率の過去データや番組データ等に自然言語処理と時系列予測を用いた視聴率予測モデルを開発しているという。

ハイライト動画生成
従来のハイライト動画作成は人手や時間がかかる作業だが、動画投稿サイトへの公開や別媒体へのコンテンツ販売などの可能性がある。今後は主にスポーツ中継などにおいて、物体検知や顔認証技術とルールベースを組み合わせ特定のシーンを抽出、また機械学習により重要度の高いシーンからハイライトを作成する取り組みを進めるとした。
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