マルチブックは、鴻池運輸が、タイ、ベトナム、フィリピンの海外5拠点において、リース資産の国際会計基準であるIFRS16号に対応した「multibook IFRS16号リース資産管理モジュール」を導入し、1年当たり40時間以上の業務時間短縮と連結修正仕訳の自動化、データの精度向上を実現したと発表した。
鴻池運輸では、海外現地法人5拠点に関して、日本本社側でExcelを使ってIFRS16号リースの連結修正仕訳の作成を行っていた。そのため、連結修正仕訳の作成に精神的、業務的負荷がかかること、複数の拠点で異なる管理レベルのためコミュニケーションにばらつきがあること、それぞれのリース資産の契約書が現地の言語で作成されており内容確認に時間がかかることが課題になっていたとのこと。これらの課題を解決するため、multibook IFRS16号リース資産管理モジュールを導入したという。
同サービス導入により、各国にあるリース資産のIFRS16号連結修正仕訳の自動計算が実現。四半期ごとに発生していた連結修正仕訳作成の10時間以上の業務が不要になり、年間で40時間以上業務を短縮することが可能となった。また、各拠点のプロセスが標準化され、データの精度向上も実現。これまで現地法人が作成する必要があったリース資産の一覧作成が不要になり、海外現地法人の作業負担も軽減したとしている。
鴻池運輸では今後、2026年に迫る改正リース基準への対応を実施。加えて、現地法人のERPをmultibookのERPに統一し、会計モジュールの展開を推進することも選択肢に入れているという。
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