ウィルオブ・コンストラクションは、建設業界の残業規制適用を受けて、全国の建設現場で就業する10~60代の技術者444名を対象に、「建設現場のデジタル活用実態」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
調査概要
- 調査期間:2024年2月22~29日
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 調査対象:建設現場で勤務する10~60代の技術者
- 有効回答数:444名
就業現場で施工管理ツールを利用している技術者は全体の26.1%と低い結果に
「就業先の現場で施工管理ツール(システム)を使っているか」について聞いたところ、26.1%が「はい」と回答した。施工管理ツールを導入していない現場がまだ多数であることがわかったという。
技術者の81.2%が施工管理ツール活用で業務効率化や工数削減を実感
施工管理ツールを利用していると回答した技術者に「施工管理ツール(システム)の利用は、業務効率化や工数削減につながっていると感じるか」について聞いたところ、「感じる(33.0%)」「やや感じる(48.2%)」を合わせて81.2%と施工管理ツール導入による業務効率化を実感している結果となった。
就業現場でチャットでのコミュニケーションをしている技術者は全体の67.1%
「就業先の現場で、電話・メール以外にチャットでの連絡・コミュニケーションを行なっているか」について聞いたところ、67.1%が「はい」と回答。建設現場におけるチャットツールは7割近くが活用していることがわかった。
就業現場でBIM/CIMを導入していると回答した技術者はわずか12.2%にとどまる
「就業先の現場ではBIM/CIMを導入しているか」について聞いたところ、「はい」と回答した技術者はわずか12.2%となった。建設現場におけるBIM/CIMの導入率はまだ低く、導入ハードルの解消が必要であることがわかったという。
【関連記事】
・大林組、NECとの連携で「建設PLMシステム」構築 建築物の構成情報を一元管理へ
・NEC、AIで物流・建設などの現場業務を分析/可視化するデジタルツインソリューション提供へ
・Autodesk、建設業向けソリューションの新機能を発表 AI活用で排水施設設計と水管理の効率化へ