Zoomは米国時間4月15日、AI搭載型のコラボレーションプラットフォーム「Zoom Workplace」の一般提供を開始したと発表した。
Zoom Workplaceでは、チームワークの再構築およびメンバー間の連携を促進し、生産性の向上をサポートする新機能を提供。企業がコミュニケーションを合理化し、従業員のエンゲージメントを高め、生産性を向上させるための新しい拡張機能と性能を提供するという。
新しいMeetingsタブでは、ミーティングに必要な情報とアセットを1つの場所で提供する。ユーザーは、今後予定されているミーティングの表示、ミーティング参加者の確認、議題や添付ファイルなどミーティング前に共有された資料の参照、およびミーティングの前後を通したミーティングチャットを開始したり、参加したりすることが可能。ミーティング終了後には、ミーティングのアセット、AI Companionの要約、録画に加え、ミーティングチャットにミーティングイベントからアクセス可能だとしている。
UIについては、ユーザーは4つの異なるカラーテーマ、または従来のZoomダークモードおよびライトモードから、Zoomアプリの外観を選択できるようになったとのこと。よく使う機能にアクセスできるよう、ユーザーはツールバーをパーソナライズできるという。
また、ミーティングの参加者は、新しいマルチスピーカービューを利用できる。このビューでは、活発に発言している参加者をフィーチャーしたビデオレイアウトに自動的に調整されるため、参加者はディスカッションを追うことが可能。文章コラボレーションでは、サードパーティのドキュメントを選択し、アクセス権限を簡略化して、会議中に共同編集が可能になるとしている。
Zoom Team Chatでは、チームが連携し、生産性を維持できるよう支援。Zoom AI Companionは、38ヵ国語の多言語をサポートし、チャットの要約や、新規メッセージの作成を支援する。スレッド要約や文章補完などの機能により、ユーザーは長いスレッドをキャッチアップしたり、メッセージを作成したりできるという。
また、ミーティングチャットでは、録画、AI Companionミーティング要約、リンク、ファイル、ミーティング内で共有されたZoom WhiteboardsやZoom Notesなどのアセットを含むミーティングの総括が、ミーティング後にTeam Chatで自動的に共有されるとしている。
Zoom Workplaceのその他の機能として、複数の参加者が画面やドキュメント、ホワイトボード、ノートを同時に共有できるマルチシェアを今後数週間以内に提供するとのこと。加えて、Team Chatは、外部とのコラボレーションの拡充と、数十のAPIおよびWebhookの提供を開始する計画だという。
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