グラファーは、企業向け生成AI活用プラットフォーム「Graffer AI Studio」がGoogleの大規模言語モデル(LLM)「Gemini1.5 Pro」と「Gemini1.5 Flash」に対応したと発表。このアップデートにより、企業は国内リージョンで大規模なコンテキスト処理と業務タスクの効率化を図れるという。また、Gemini1.5の高速処理能力と低コストにより、生成AIの導入がより容易かつ効率的になるとしている。
今回の発表で強化された機能の詳細は以下のとおり。
大規模なコンテキストを高速に処理
Gemini1.5は、大量の記事の要約や複数の社内文書からのアイデア出しを行う際など、大規模なコンテキストを迅速に処理する能力があるという。Graffer AI Studioでは、OpenAI社提供の最新モデルであるGPT-4oと同じく125,000トークンを最大入力トークンサイズとして提供を開始するとしている。
コスト効率と国内利用の拡大
Gemini1.5は低コストで提供され、国内リージョンでの利用が可能。以前は国内リージョンでの利用がMicrosoftの「Azure GPT」に限定されていたが、選択肢が広がったという。
これらにより、企業は社内で保有する文書などからコンテキストを与え生成AIを活用できるほか、それをより安価に実現でき、日常業務での活用の障壁低減・利用促進が可能になるとのことだ。
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