2024年10月25日、BoxとAmazon Web Services(AWS)は、戦略的パートナーシップの拡大を発表した。
これにより、「Box AI」は「Amazon Bedrock」「Amazon Q」と連携。BoxユーザーはAmazon Bedrockを使用し、AnthropicのClaudeや「Amazon Titan」をはじめとする基盤モデルにBox AIから直接アクセスできるという。
また、「Amazon Q Business」を使用し、コンテンツに生成AIを活用できるようになったとのことだ。Amazon Q Business向けのBoxコネクターで、Boxに保存されたコンテンツに安全にインデックスを付けたり、組織に固有のデータを使用するインテリジェントで生成AI搭載アシスタントを利用できるようになるという。
加えて企業は、AIモデルをBoxのコンテンツ管理プラットフォームに置かれたデータと組み合わせることで、迅速かつ安全に生成AIアプリケーションを構築できるとのことだ。これにより組織は、Boxで既に管理されている機密データを使い回答を得たり、情報を要約したり、コンテンツを生成したり、タスクを安全に完了したりすることが可能となるという。
両社が提示する業界ごとのユースケースは以下のとおり。
- 金融サービス企業:不正検知を強化し、コンプライアンスチェックを自動化。リアルタイムで情報を得ることで、リスク管理、投資戦略、規制当局への報告などを強化
- メディアおよびエンターテインメント企業:字幕作成、編集提案、コンプライアンスチェックを自動化し、ポストプロダクションを短縮。コンテンツ制作の効率を高められる
- 法律関連サービス企業:法的文書のレビューを迅速化し、重要な情報を抽出。文書開示や契約分析にかかる時間とコストを削減できる
- 非営利団体:報告書、公的記録、現場のメモを分析。より迅速な意思決定、政策立案の強化、より効果的な公共サービスの提供が可能になる
- ライフサイエンス企業:臨床研究のような非構造化データから重要なインサイトを安全に抽出。医薬品開発プロセスを加速させる
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