ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、2025年4月より高等学校(中高一貫校含む)向けフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」の提供を開始すると発表した。
ベネッセ校務クラウドは、これからの学校ニーズに応える高等学校向け校務支援システムとして、高等学校における主要な校務、①教務管理(成績処理、出欠管理、時数管理など)、②学籍管理(指導要録など)、③保健管理(健康診断票、保健室来室管理など)をフルクラウド環境で統合して処理できる機能を提供するサービス。①の教務管理では、フルクラウド型の利点を活かした機能として、ベネッセが高等学校向けに提供する模擬試験「進研模試」など各種サービスとの連携も予定しているという。
同サービスの開発は、高セキュリティが求められる医療分野におけるサービスの開発、運用実績があるテクマトリックスの校務支援システム「ツムギノ」をベースに、高等学校の校務ニーズを理解するベネッセによるカスタマイズを加える形で進めたとしている。各学校における販売や導入、および活用支援についてはベネッセが行うとのことだ。
ベネッセ校務クラウドサービス概要
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ベネッセのサービスをはじめとした校内・校外の各種データとの連携
- フルクラウド型の利点を活かし、ベネッセが高等学校(中高一貫校含む)向けに提供する「進研模試」などの模擬試験や、各種サービスの学習データとのデータ連携を予定。校内の定期テストなどと併せて校務支援システム内で学習履歴を一元管理することで、進路面談などの際に生徒をより多面的に把握し、指導できるようになるという。また、学校全体で様々なデータを組み合わせた分析が可能になるとしている
- 「進研模試」などのアセスメントを長年提供してきたベネッセの知見を活かして、データの連携やダッシュボードでの可視化、分析などの活用を支援する
- 学校など欠席者・感染症情報システムとの連携や、健康情報、就学支援情報などの連携対応も予定している
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すべての利用者が使いやすいサービス
- 生徒や保護者を含むすべての利用者は、スマートフォンアプリを含む様々な端末環境で利用可能
- Microsoft Entra IDやGoogle Workspace for Educationとのシングルサインオン機能を実装しているため、ログインに手間取ることなく、日常のコミュニケーションや出欠連絡をスムーズに行えるという
- 入力された情報はリアルタイムで通知されるだけでなく、必要に応じて先生が承認を行ったうえで、様々な書類に反映されるため、先生の業務効率化につながるとしている
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高セキュリティが求められる校務活用に向けた対策
- シングルサインオンや2要素認証などの認証機能を備えており、データ暗号化、操作ログ保存を行っているという。また、細かな権限設定や、ファイル入出力のための承認フローの設定も可能。校務系と学習系のネットワークを統合した環境での利用や、教職員のロケーションフリーでの利用においても、万全のセキュリティを提供するとしている
- 同サービスのベースとなる校務支援システムツムギノを提供するテクマトリックスは、医療分野においてレントゲンなどの情報を保管・管理するサービス「NOBORI(ノボリ)」をクラウドで提供しているという。高セキュリティが求められるサービスの開発、運用経験を活かして、テクマトリックスが同サービスの基盤運用を担当するとのことだ
販売について
- サービス提供開始:2025年4月
- 主な販売対象:全国の高等学校(中高一貫校含む)
- 販売価格:生徒1人あたり年額3,960円(税込)
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