伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、デジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」に対応したID統合管理プラットフォーム「SELMID(セルミッド)」のサービスを開始した。
同サービスは、デジタル庁のデジタル認証アプリを通して、公的個人認証サービス(JPKI)を活用し、本人確認を公的な第三者機関によって行うもの。BtoC向けID基盤クラウドサービスのSELMIDがデジタル認証アプリに対応することにより、アプリやWebサービスを提供する企業は、複雑で高度な認証機能やID接続機能の開発を一から行うことなく、SELMIDに用意されたテンプレートに従って設定を行うだけで、短期間での構築が可能になるとしている。
また、IDやパスワードでログインを行う既存のサービスも、SELMIDを活用すればマイナンバーカードでの本人確認が可能に。デジタル認証アプリを利用して、マイナンバーカードのICチップに格納されている基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)を読み取ることで、利用者に負担をかけることなく、正確な属性情報をアプリやWebサービスで利用できるようになるとのことだ。
同サービスは初期費用が150万円~(税抜)、月額50万円(税抜)からの提供で、BtoC向けWebサービスを展開している企業を中心に展開し、SELMID全体として1年間で3億円の売上を目指すとしている。
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