日本オラクルは、東京海上ホールディングスが「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」の一部である「Oracle Cloud Enterprise Performance Management(EPM)」を採用し、グローバルな経営管理システムとして運用開始したと発表した。
東京海上ホールディングスは、事業拡大にともない、海外グループ会社の業績をタイムリーに収集・分析し、迅速な意思決定やグループ会社間の円滑なコミュニケーションを可能とする経営管理システムの必要性が高まっていたという。
今回、採用されたOracle Cloud EPMを始めとする製品により、海外グループ会社の会計システムを変更することなくインターフェースを構築。海外グループ会社と同じ情報をタイムリーかつ効率的に取得することを実現し、海外グループ会社が保持するセグメント情報の粒度での各種経営指標の予実分析を可能にしたとのことだ。
さらに、東京海上ホールディングスは2025年度末からのIFRS(国際財務報告基準)の導入を予定しており、このシステムはIFRS適用後の連結決算および経営管理を支える重要な基盤になるという。加えて、今後も一層の機能追加・改善によるレポーティング・分析業務のさらなる効率化と高度化が期待されているとした。
なお、同プロジェクトは、保険業界のデジタル変革における専門知識と、グローバル規模での経営管理システム導入の実績を持つアクセンチュアが担当したという。
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