2025年10月8日~9日の2日間にわたり、東京都内で「日ASEANサイバーセキュリティ政策会議」が開催された。
同政策会議は、サイバーセキュリティ分野における日本とASEAN諸国との国際的な連携・取り組みを強化することを目的として、2009年以降、およそ1年に一度開催されているものである。18回目の開催となる今回の政策会議では、各国のサイバーセキュリティ政策に関する取り組みの方向性について情報交換が行われたほか、日ASEANで取り組みを進めている協力活動の成果を確認し、今後のさらなる協力活動の在り方について議論したという。
- 日時・場所:2025年10月8日~9日、東京都内
- 議長国:日本(笹川平和財団上席フェロー・東京大学客員教授 髙見澤將林氏)および、ラオス人民民主共和国(技術通信省サイバーセキュリティ局サイバーセキュリティ庁長官 カムラ・ソーナラット氏)
- 出席者:ASEAN加盟国のサイバーセキュリティ関係省庁および情報通信関係省庁、ASEAN事務局、日本の国家サイバー統括室・総務省・外務省・経済産業省
主な結果
ASEAN加盟国、ASEAN事務局および日本のサイバーセキュリティ政策推進省庁の今後の取り組み方針を共有したとのことだ。また、昨年の政策会議において合意された以下の協力活動の活動成果を共有し、今後の協力活動のさらなる推進を確認するとともに、官民含めて今後の日ASEAN間の連携を一層強化することについて合意したとしている。
- 日ASEANサイバーセキュリティ政策便覧の策定
- 重要インフラ防護ワークショップ
- 産官学連携
- 共同相互通知
- 日ASEANサイバー演習
- 共同意識啓発
- 能力構築
- ワーキンググループ運営
次回の第19回政策会議は、2026年10月頃にタイ王国にて開催予定だという。
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