日立製作所(以下、日立)は、米国子会社であるGlobalLogicとHitachi Digital Servicesを統合する計画を発表した。
この統合は、日立の取り組みである「Lumada 3.0」のグローバルな成長加速を目指すものだという。日立グループ全社のデジタル化をけん引し、デジタルシステム&サービスセクターの、デリバリー体制の強化を図ることが目的とのことだ。
今回の2社の統合により、DXのライフサイクル全体を通じた戦略策定から開発、運用に至るEnd to End(E2E)の専門知識を提供し、AIを含む先進的なデジタル技術と、大規模なミッションクリティカルシステムをインテグレーションする能力を有する強固なデジタル事業体制を構築すると述べている。
両社のオペレーションの統合は、現GlobalLogicの社長兼CEOであるSrinivas(Srini)Shankar(スリニヴァス(スリニ)・シャンカール)氏が率い、2026年4月に開始するとのことだ。
具体的には、両社が有するデジタルエンジニアリングやチップから、クラウドに至るソフトウェア開発力、AI適用技術やミッションクリティカルなシステム構築力といった強みを融合。これらのケイパビリティと、日立グループのOT(制御・運用技術)・プロダクト領域でのドメインナレッジを生かし、「カスタマーゼロ」アプローチを通じて自社内のデジタル化をけん引していくという。また、日立グループでの実績も取り入れることで、自動車や鉄道などのモビリティやエネルギー、インダストリーの主要分野における複雑な課題解決に貢献するとしている。
統合後の新組織は、GlobalLogicの「VelocityAI」やHitachi Digital Servicesの「Hitachi Application Reliability Centers(HARC)」といったオファリングと、パートナーとのアライアンスからなるエコシステムにより、統一的な「AI Factory」を確立。これにより、現場の運用に即したAIオファリングを開発し、ミッションクリティカル領域への実装・運用までがシームレスに実現するとのことだ。
また、新組織が日立グループ内の連携を深化させながら、AIで社会インフラを革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」の展開を加速すると述べている。
戦略的統合のキーポイント
- E2Eのケイパビリティとグローバルデリバリー体制:グローバルな拠点網とデリバリー体制を基盤に、深いドメインナレッジを有する実績ある戦略的パートナーとして、戦略策定から開発・運用までE2Eで伴走
- AI活用によるビジネス価値創出の加速:統一的なAI Factory、差別化されたAIオファリング、パートナーとのアライアンスによるエコシステムにより、現場の運用に根差したAIオファリングの開発が可能に。また、ミッションクリティカル領域へのシームレスな実装により、具体的なビジネス成果の迅速な実現を支援
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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